リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

79. 三津夫、帰国する

2017年05月13日 | 旅行

2016年・ドイツ14回目の旅 No.35


   

     カルベンの森と畑  近くの畑にはたくさんの甜菜が収穫されて山積みになっていました。しばらく置いておくとトラックが運びにくるそうです。   


◆11月12日(土) 三津夫の帰国 9516歩

  三津夫は昨夜食べ過ぎたので、お腹が苦しくてよく眠れなかったそうです。朝方ようやく眠れたとのことで、8時半まで寝ていました。朝食は9時頃の予定なので問題はありません。半地下のこの部屋は8時を過ぎると自動的にシャッターが開き、日が入ってきます。それでも寝ていたのですから相当疲れもあったのでしょう。
  今朝もパンと珈琲に様々なジャム類、ハムなどでゆっくり朝食をいただきました。ルースが南瓜料理を知っているかと聞くので「三津夫がよく美味しく煮付けていますよ」と答えると、「今朝一緒に南瓜を料理してくれないかしら」と言います。「お安いご用です」と答えた三津夫。朝食後にルースの台所に入り、南瓜の煮付けを作り始めました。最後にちょっと多めの醤油が入ってしまったので塩辛くなったのではないかと気がもめましたが、味見をしたらそれほどでもなくできあがっていました。ルースは喜んで、これからレシピに加えると言っていました。


      

                                          玄関にもちょっとした自然の飾りつけ


  その後みんなで散歩に出かけました。ここ2日間散歩に行っていないので、少し長めに歩くようです。私の鼻づまりもなかなか改善しませんが、森の中を通ったときだけはスッキリしました。二人は相当な早足で歩きます。約1時間半ほど歩いて帰宅。遅めの昼食に三津夫の南瓜が出たので一生懸命食べました。

  午後2時20分頃出発しましょうというので飛行機には早いけどと思いながらトランクを1階へ上げるのを手伝いました。私の荷物まで入れたトランクは前より大分重くなっているのです。例の分厚い本も入っていますし、パンフレットや資料もまとまると結構な重さになりますから。超過料金と言われたら本をすぐに取り出せるようにして蓋を閉めたそうです。(結局その通りになったと後で聞きました。)

  ルースも一緒に車に乗ったので、今日は空港まで送りに行ってくれるのかなと思っていたのですが、途中でカフェに寄ったのでした。ここはナディーンの結婚式の日にケーキを焼いてくれたお友だちのカフェだったのです。満席で大変繁盛しているようでした。ベジタリアンをドイツ語でヴェギタリアンと言いますが、このお店のケーキはヴィーガン(と読むのだと思います)といって卵も牛乳も使わない、つまり動物性の食材をいっさい使わないものだそうです。でもケーキはとても美味しくできていました。いつもいつもご馳走になりっぱなしで心苦しいのですが、払わせてはくれません。トーマスは飛行機には乗れるというので「是非今度は日本に来てください」と三津夫と二人でお願いしました。日本でなら私たちがご馳走もし、恩返しができるというものです。
 このあと車で空港まで三津夫を送り、第2ターミナル前で別れました。

 帰ってきてから奈々子のFacebookを見せて、ルースに漆の仕事についてできるだけ伝えました。彼女が漆について大変興味を示していたからです。トーマスは自室に引っ込み、珍しく女二人、ゆっくりとおしゃべり。
 夕食はゴマのキッシュと南瓜の煮付け。今までかかった病気の話などするうちに8時のニュースの時間となるとテレビを見ないトーマスもこのニュースだけは見るのでした。そういえばアイゼナハのウヴェさんもニュースを見ていたなぁと思い出しました。
 今夜は一人でトーマスの家の半地下に泊まって、あと1カ月ドイツ生活。ちょっと緊張もし、心細くも感じますが、ワクワクもしていました。

※ このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA

コメント
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