里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)

2008年09月04日 | 動 物
昨年の7月に近くの側溝の擁壁で、ジャンボタニシのピンク色の気持ち悪い卵塊を
ひとつ見かけたので、その後どんな状況になっているか見回った。

すると、昨年同様に、側溝の擁壁に気持ち悪い奴が1個だけくっついており、傍の
水田の稲の株元にも1個だけくっついていた。
良く見ると、水田の中には4~5cmくらいのジャンボなタニシが歩き回っている
し、その周辺にはたくさんの稚貝(→)もいた!
卵塊は未だ気をつけて見なければ見つからないほどなのに、実際にはたくさんの
ジャンボ達がいるようだ。

このギャング達は、水稲やレンコンなどの農作物を食い荒らす悪者で、繁殖力は旺
盛で1年間に2000~8000個もの卵を産むといい、やがて農家が困る事にな
りそうだ。
安易に外国の生物を導入するとこのような事態を引き起こす事になる訳だが、打つ
手が無いらしいのでより深刻だ!

(稲に産み付けられた卵とジャンボタニシ)
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スクミリンゴガイ(リンゴガイ科)
南米原産の淡水に住む大型巻貝で殻の大きさが7cmにもなる為にジャンボタニシ
と呼ばれている。
1980年代始めに多くの業者が輸入し食用として養殖をしたが、思ったほど売れ
ない為に廃棄されたものが野生化した。

繁殖力が旺盛で、8~9月に水面から少し高い所へ数日間隔で、ピンク色で直径
2mmの卵を数百個も塊状に産むので、1年間では2000~8000個にも達する。
その為に、九州を中心に今や関東地方の太平洋岸まで広がり、水稲やレンコンなど
の農作物が食害されて困っていると言う。