里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

シコクカッコソウ

2009年05月07日 | 野外講座
今回の野外講座は、愛媛県の皿ヶ峰(標高:1,270m)。

標高950mの駐車場から龍神平(標高:1150m)を目指す登山道は、良く整備され
ていてしかもなだらかだった。 
その上に、北側斜面なので登山道脇には実に山野草が多く、正しく山野草の宝庫だ
った!

そして、ついに今日の本命“シコクカッコソウ”に出合った。 

サクラソウの仲間だけにクリンソウやサクラソウと花の形が良く似ていて美しい。
自生しているものを見るのは初めてだっただけに感動した!
シコクカッコソウクリンソウサクラソウ

シコクカッコソウは花の中央の喉の部分が紅紫色だが、群馬県に自生しているカッ
コソウは赤黒いのだそうだ。

シコクカッコソウ(サクラソウ科、サクラソウ属)
愛媛県や徳島県で山地の林内に自生する多年草。 草丈は10~20cm。
長い柄の先に径が5~12cmで広円形の葉をつける。 基部は心形。
葉の縁は浅く裂けていて表面には皺があり、葉や葉柄や花茎には毛がある。
花期は4~5月で、長く伸びた花茎の先端に径が2~3cmで紅色の花を5~10個
つける。 花弁はハート型で基部はつながっていて筒型。

(名前の由来)
カッコソウの仲間で、愛媛県などに自生するので“シコクカッコソウ”と名づけら
れた。
カッコソウについては、
 ・郭公の鳴く頃に咲くから“郭公草”と名づけられた。
 ・鞨鼓(鼓の一種)に似ているから“鞨鼓草”と名づけられた。
 ・花の色が紅色なので、勝れた紅色の草という意味で“勝紅草”と名づけられ、
  それが訛って“カッコソウ”となった。
などの諸説があるそうだ。