里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

カタクリの実生(パート2)

2011年06月16日 | 山野草の繁殖
ササユリ山”では、カタクリの鱗茎(球根)をイノシシが食べてしまい数がドンドン減って
いる。 そこで、何とか繁殖させる為に先ず自宅で実生を試みるべく、時期が来ると山へ
採種に出かけるのだが、早すぎると緑色のままだし、遅すぎると跡形も無くなってしまい、
成熟した実をついぞ見た事がない!

ところが、先日ヤフオクを覗いていたら未だ熟していない緑色の実を出品しており、
追熟させれば発芽する」 と説明してあった。
本当に発芽するのなら、山から未だ熟していない実を持ち帰れば良い訳で、これなら完
熟した実を捜す苦労をしなくても済むので、早速購入して試してみる事にした。

H23.6.8、実を入手。

ポリ袋に密閉した状態で届いたが、中は水滴がついて湿っている。
出品者が発送して3日目に届いたと言うのに、実は未だ緑色をしていて果たして完熟するかどうか心配なくらいだ!
H23.6.10、2日後。

マニュアル通りに、ポリ袋から取り出して皿の上に放置しておいたところ、2日後には種が覗き始めた。
H23.6.11、3日後。

元々成熟していた大きな実は完熟したようで種が露出してきた。
未熟な実もその後2~3日して同様に完熟した。
H23.6.11、播種。

実をもっと湿った状態で完熟させるべきだったかと心配したが、我が家の鉢植えで完熟させたものには及ばないものの、意外にも種は充実しているようなのでそのまま播種した。
H23.5.19、我が家の鉢植で完熟した種。

やはりこちらの方が種が充実していてはち切れそうだ。
来年は、湿った状態で完熟させる方法を試してみるとしよう。