里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

イカロス

2011年01月27日 | その他
今日の日経に、JAXAが昨年の5月に打ち上げた宇宙ヨットが、
太陽光で宇宙空間を進む実証実験に世界で初めて成功した” と報じていた。

面白そうなのでJAXAのHPを覗いて見たところ、“イカロス”には、今回初めて使われた
太陽帆や、“イトカワ”から微粒子を持ち帰った“はやぶさ”が搭載していたイオンエンジン
を搭載して宇宙を進む実験をしていたそうだが、6ヶ月に及ぶ宇宙航行実験に成功し、
今も金星を目指して進んでいるらしい。

ギリシャ神話のイカロスは、鳥の羽で作った大きな翼で大空を飛行中に、父の警告を忘
れて太陽に近づき過ぎ、羽をとめた蝋が溶けて墜落したと言うが、日本のイカロスは、
“太陽光で進む”という信じがたい方法で順調に飛んでいる。
ともあれ、世界一とは日本の技術も満更ではないらしい!  素直に嬉しい!

〔以下、全てJAXAのHPから引用〕
イカロスは、宇宙空間で一辺が約14.1mの太陽帆(薄膜の帆)を広げ、その帆に当たる
太陽光で押される事によって燃料を消費せずに進む事が出来る宇宙船で、その機能が
ヨットに似ている事から、“宇宙ヨット”と呼ばれている。


イカロスには、イオンエンジンと推進剤も搭載されており、帆の一部に貼り付けた太陽電
池で得た電力を用いて、イオン化させた推進剤のガスを加速・噴射させる事によって推進
力を得る事もでき、
通常の燃料と酸化剤を燃焼させて発生した燃焼ガスを噴射させる方法に比べると、推進
力は小さいが非常に燃費がよく、長時間加速し続ける事ができる。

〔宇宙を進むイカロスのイメージ〕


今回の、約6ヶ月間のミッションでは、次のような目的を全て達成した。
 ・帆を広げ、太陽電池で発電する事
 ・帆を利用して進んだり、方向変換する事


今後の計画については、高性能イオンエンジンを搭載し、直径50m級の膜面による光子加速と組み合わせて、木星およびトロヤ群小惑星を探査する。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿