里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

東日本大地震における災害廃棄物の広域処理

2012年03月10日 | その他
3月6日の朝日新聞に、環境省が2ページにわたる災害廃棄物広域処理の全面広告
を載せた所、早速、長野県知事が『国が情緒的な広告を載せるのはいかがなものか
と批判したそうだ。                       ※画像は朝日新聞から引用

ネットで見ると、この他にも、
 ・廃棄物発生県で処理すべき、そうすると雇用確保にもつながる。 
 ・従来の、放射性廃棄物に含まれる放射性セシウム合計の基準は、
  「焼却前後共に、100Bq/kg以下とし、年間の被曝量を10μSv/年に抑える」
  としていたのに、
  「償却前の対象を240-480Bq/kg以下とすると、焼却後の濃度は8,000Bq/kg以下
   となり、これを地中に埋設・覆土すると年間の被曝量を10μSv/年に抑えられる」
  として基準を緩めているが、これでは汚染が全国に広がる恐れがあるのでは?
 ・風評被害や健康に対する懸念から、住民の反対があり受け入れられない。
 ・引き受けようにも余力がない。
などと否定的な考えが多く、現在引き受けているのは東京都山形県だけらしい。

環境省が広域処理を呼びかけているのは、こういった反対意見に対して協力を呼び
かけているもので、その内容をHPで覗いてみると、福島県を除く岩手県宮城県
の放射性セシウム含有量の低いものを各地で処理して欲しいらしい。

夫々の反対意見には、もっともな点もあるが、どうかと思われるものもある。
私としては、平常時ならともかく、事が非常時だけに日本全体で何とか早く相談して
解決すべきだと考える。
このまま災害廃棄物を野積みしているようでは、被災地の復興もままならず、そんな
風景が何時までも全世界に報道されるようでは日本に対する信頼も低下してしまう。
後ろ向きの考えばかり主張せずに、何とか世界を納得させるような前向きの議論を
して欲しいものだ!

〔岩手県と宮城県の災害廃棄物の量とセシウム濃度(Bq/kg)〕…環境省HPから引用
県 名
廃棄物量
広域処理希望量
岩手県
約 476万t(11年分)
57万t
宮城県
約1,569万t(19年分)
344万t
県 名
久慈市
野田村
宮古市
陸前高田市
気仙沼市
石巻市
名取市
岩手県
ND
ND
69
104
宮城県
107
101
170



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