里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

韓国の38度線

2011年03月09日 | 経済
旧聞に属するが、2月13日の日経に38度線に関する記事が載っていた。
またぞろ朝鮮半島の38度線で南北間の衝突でも起きたのかと思いきや、さにあらず、

『韓国では小中学生のころから深夜まで塾に通い、有名大学を卒業しても正社員として
 就職出来るのは半数程度に留まる。
 その後も厳しい社内競争に晒され、昇進が遅れれば38度線、つまり38歳前後での
 早期退職が待ち受ける』
『定職に就けず結婚や出産をためらう若者が多いばかりではなく、10代半ばから老後
 迄常に不安に晒されている為に、米国やカナダに留学したまま国籍を取得する者が
増えている』 のだそうだ。

韓国には徴兵制がある事と、今年1月に外国籍と韓国籍を二重に取得できる制度を設
けた事も影響しているとも報じていたが、何と着実に経済成長を続けていると思っていた
だけに、別な38度線が待ち構えているとは驚いた!

韓国も日本以上の少子化で、いずれ移民を受け入れる為に二重国籍を認める制度を
つくったそうだが、日本と同様に、豊かさを求めてひたすら頑張ったあげくが38度線と
は如何にも悲惨だ!

いずれの先進国も、発展途上国へ製造業の移転を進めている為に国内産業が空洞化し、
若者の就職や結婚、ひいては老後の生活に深刻な打撃を与えている。

この深刻な状況から抜け出すには、世界を席巻するような新技術・新製品を開発するか、
発展途上国の賃金が上昇して来るのを待つしか無さそうだ。
しかし、中国の人口は13億人を超え、インドの人口は12億人もいるので、これらの国々
の賃金が上がる前に先進国の方が先に野垂れ死にしてしまいそうだ。
ここは何としても技術者の皆さんに頑張って貰うしかない!


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