里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

奉加帳

2008年01月16日 | 世 相
このところ又“サブプライムローン”問題で、世界中が大揺れだ。
何でも、世界の主要金融機関20社の作年末までの損失は1000億ドルを超えると言
い、各社とも経営の立て直しを急ぐが不良資産の全容は不透明で、今後も損失が膨
らむ可能性があると言う。

金の亡者達が、返済能力の低い人達にどんどんお金を貸し、挙句の果てに返済が滞
ったものだが、どこかの国で1980年代にやった土地投機に非常に良く似ている。
我々庶民から見ると、幾ら高金利が取れるとは言え返済能力の低い人達に金を貸し
てそれが帰って来る事など考えられず、これを金融機関のエリート達がやったと言
うから到底信じ難い!

お陰で株は大暴落するし、投資先が無くなった“マネー”が石油や金、穀物に群が
ったせいで諸物価も高騰し、そうでなくても高負担に泣く我々にとって大迷惑な事
になってしまった。

おまけに今日の新聞報道では、シティグループやメリルリンチが巨額の損失を埋め
る為に増資を決定し、中国、中東、アジアの政府系ファンドなどと共に、みずほコ
ーポレート銀行もメリルリンチへ1300億円出資する事を決めたと言う。

ようやく不良債権処理が終わった日本の銀行は、この増資を引き受けると高利回り
が得られ、しかも海外に於けるM&Aなどの投資を加速したいとの思わくから、大
きな関心を寄せているらしい。

しかし、ちょっと待って欲しい。
我々庶民は、日本の銀行を立ち直せる間、1995年には公定歩合0.5%、1999年にはゼ
ロ金利を強いられ、その間に本来なら得られた筈の莫大な財産(例えば1990年の金
利6.08%のままだと約12年で資産が2倍になった)を失い、今でも定期預金で資
産を2倍にするには200年以上掛かると言う低金利に喘いでいるのだ!

世界の守銭奴達の為の奉加帳に署名する事の無いように、くれぐれも考えて投資し
て欲しいものだ!


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