里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

カラスウリ(烏瓜)

2007年12月17日 | 山野草
今年の1月に面白半分に種を播いておいたカラスウリ。 
放っておいたせいか、蔓も1mほどしか伸びず花も咲かなかった。
実(卵大)種(長さ=1.2cm)

掘り返してみると、長さが5cmもあるサツマイモの様な形をした根茎が出て来た。
「夜に咲く花は綺麗だが大きく育つと退治に厄介な草」と言われる訳がわかるよう
な逞しい根茎だ!

調べて見て驚いた。
根茎はデンプンを多く含んでおり、冬の間に掘り取ってクズからデンプンをとる要領で取り出し、嘗て“テンカフン=天瓜粉”の代用として使っていたのだそうだ。
例の、赤ちゃんにパタパタ塗った奴だ。


本物の天瓜粉はキカラスウリから作ったそうだが、現在ではいずれもシッカロールやベビーパウダーに取って代わられて使われていないと言う。
意外な物を使っていたものだ!

カラスウリ(ウリ科、カラスウリ属) 別名:タマズサ(玉梓)
本州以西で林や藪に自生するツル性で雌雄異株の多年草。 花期は7~9月で、夜
に白い花が咲き朝には萎む。
10~12月に、大きさが5~7cm、橙色で卵状の実をつける。
中には、長さが1.2cmの黒っぽい種が詰まっていて、その独特な形からカマキリ
の頭とか、打ちでの小槌、大黒様の顔などと呼ばれ、財布に入れておけばお金がた
まると言われるとか。

(名前の由来)
カラスが好むのでカラスウリと呼ばれるようになったとする説のほかに、朱墨の原
料に中国から輸入されていた辰砂に種の形が似ているので、唐朱瓜がなまったと言
う説もある。


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