里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

セトノジギク(瀬戸野路菊)

2007年12月15日 | 野外講座
宇品島は、元は広島湾に浮かぶ周囲約3kmの小島だったが、明治2年の宇品港築
港に伴い陸続きになったそうだ。

島の西半分は、最高所の標高が52mの常緑照葉樹林で、国有林として管理され伐
採を禁止されて来たせいか大木が多く、特に灯台近くのクスノキは大木だった。
しかし、中には罰当たりな落書き(?)が書かれたクスノキもあった。

灯台脇からは沖に似島が見える。 広島湾に浮かぶ小島で、北に安芸小富士と呼ば
れる標高278mの形の良い山がある。
しかし、この島には明治28年から日本軍の検疫所が置かれ、原爆が投下された時
には臨時の野戦病院とされ、1万人もの犠牲者が運び込まれた悲惨な過去を持つ。
僅か60年余り前の話だが、昨今の大阪府知事候補のように核武装を口にする輩が
増えているのは困った事だ! 

灯台脇から下り海岸沿いの道路に出ると、風が強いのに精を出している釣り師達が
居た。 釣果を見せて貰ったら、結構大きなサヨリを釣っていた。 
つい釣りもしたくなっしまった。 人を誘惑する悪い人達だ!

海岸沿いには、たくさんノジギクが咲いていた。
咲き始めは白色だが、だんだん赤紫色を帯びた色に変わる。 花の少ない時期だけ
に一段とかわいらしい。

セトノジギク(キク科、キク属)
兵庫県以西の瀬戸内海沿岸に自生する多年草。 花期は11~12月。
ノジギクの変種で、葉がノジギクより少し薄く葉の鋸歯がとがり気味になる事、頭
花が比較的まばらである事以外はノジギクと区別し難い。 
葉は長さ5cm程度の広卵形で3又は5中裂し、揉むと樟脳に似た香りがする。



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