里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

日豪EPA締結交渉

2011年02月14日 | 経済
2月11日の日経が、「日豪EPA農産物が壁」と、次のように報じていた。
『日本が求めた自動車関税の即時撤廃などで大きな進展が無かった一方で、農産物を
 巡る協議が平行線を辿った』
『政府は6月決着を目指して交渉するとしているが、最終的には政治決着が必要か?』

なかなか難航しているらしい!
豪側から見ると、農産物に高い関税を掛けられているので、日本市場に拡販出来ないと
いう不満があるのは当然だ。
(関税率:牛肉38.5%、小麦252%、粗糖328%、バター360%…日経から引用)

しかし、全体をよく見ると、貿易全体では、
 ・日本の方が、3兆2388億円ー1兆2103億円=2兆0285億円の輸入超過だし、
 ・関税ありの割合も、日本が約10%でしかないのに豪州は約70%もあり、貿易自由化
  の割合は日本の方が高い。

その上に、もし関税も日本の方が沢山払っているようなら、日本の方が全ての点で著しく
不利な条件となってしまうのだが、果たしてどうなのだろう?

まあいずれにしても交渉と言う事になると、豪州も国益を全面にゴリ押ししてくるだろう
し、日本も国内の農家や農業団体の猛烈な反対もある。 おまけに政情不安定で国益
を論じる暇も無い! 
この分だと6月決着はおろか交渉すらままならないだろう。 困ったお国柄だ!

〔2009年の日豪貿易に於ける関税有無の割合〕…2/11の日経から引用
関税
製品名
日本→豪州
豪州→日本
無税一般機械
8・6%
石油・燃料
8.3%
62.5%
電気機械
5.1%
鉱物性製品
18.5%
農林産品
4.5%
その他
7.7%
4.3%
小 計
29.7%
89.8%
有税自動車
45.3%
一般機械
7.8%
化学製品
6.2%
鉄 鋼
5.6%
農林産品
8.4%
その他
5.4%
1.8%
小 計
70.3%
10.2%
    
〔2009年の日豪間に於ける貿易額総額〕…2/11の日経から引用
日本→豪州
豪州→日本
1兆2103億円3兆2388億円


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