老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

単独為替介入の神話は生きているか

2010-09-20 21:23:05 | 社会問題
先週政府・日銀が為替介入を実施し、一応円が83円前後から85円後半の円安になった。介入前は協調介入でないと効果はないとのエコノミストの下馬評が圧倒的に多かったが、今のところ予想は外れたようである。それだけに介入はサプライズ効果があったとも評され、現状85円後半を維持している。

果たして単独介入は効果がないと言う神話は今でも生きているのであろうか。今週は米国FOMC「連邦公開市場委員会」が更に金融緩和策を打ち出せば、再び円高になると予想されているが、果たしてその通り成るか見物である。米国の金融緩和策の直接目的は円安対策でなく国内経済の活性化であり、一時的な円高はあっても、再びすぐ85円台に戻る可能性もある。

そこで意外にも単独介入は効果が持続するのではないないかとも見える。それはリーマンショックで各国の中央銀行も疲弊し円安対策を打つ力がないということと、ヘッジファンドは円安円高になろうが所詮利ざや稼ぎであり、稼ぎやすいレンジの方が好都合なはずである。

日本が83円で介入した処を読めば、85円から83円以下の円高になる可能性は少なくレンジも小さい。それよりむしろ83円~90円のレンジの方が利ざやを稼ぎやすいはずであり、よってこれから徐々に90円くらいの円安に導くのではなかろうか。これに対し各国の中央銀行はリーマンショックで疲弊した状態であり、円安対策の為替介入をできるとも思えない。

「護憲+BBS」「マスコミ報道を批評する」より
厚顔の美少年
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菅首相のミス人事

2010-09-20 21:17:35 | 民主党政権
菅首相は今回の内閣改造は適材適所であるといったが、長妻厚労大臣の更迭と前原外相の外務大臣配置はどう見ても不適切である。

長妻氏は厚労省の役人相手に就任の訓辞で、09年マニフェストを壇上でかざして誰よりも忠実にマニフェストを実行しようとしていた大臣ではないかと思う。それだけに官僚の風当たりは強かったと言われるが、敢えてそのような大臣を更迭したと言うことは、菅政権が官僚主導に舵を切った何よりの証左であろう。長妻氏もそのような菅首相を見抜けず、今回の民主党代表選で菅氏を支持したと伝えられるが、今後人の真贋を見分ける目を養って欲しいものである。

また前原氏は外務大臣としてはアメリカ従属派でレンジが狭い。外相は世界の国を相手に外交せねば成らず、全てがアメリカ一辺倒で済む話ではない。早速日中関係に暗雲がたれ込めてきた。領海内での中国漁船の操業は違反で有り、強く抗議はすべきである。しかし国際関係は正論だけで通用し、成り立つほど単純ではない。むしろ理より情で友好関係が保たれている場合が多い。それだけに情が崩れると友好関係も壊れやすい。鳩山首相時代の日米関係もまた然りであろう。

たかが漁船1隻、船長1人を拿捕、逮捕して、日本の裁判で裁いて、尖閣問題が解決するとは思えない。これによりむしろ日中間の尖閣問題協議の場が失われ、政治、経済全般が停滞しては元も子もない。漁船も追跡され逃げ場を失えば窮鼠ネコを咬むで突っかかっても来るであろう。もう領海侵犯はこりごりと思わせて逃げ道を作ってやることである。このまま行くと小泉首相の靖国神社参拝問題よりこじれる可能性が大きい。菅政権に内憂外患が又一つ増えた感じである。

「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
厚顔の美少年
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