老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

満蒙開拓移民

2010-09-23 15:47:31 | 戦争・平和
松林さんの記事「戦争中のおかしなことども」の下記記述について。

>1939年
> 6月7日 満蒙開拓青少年義勇軍2500人の壮行会挙行(徴兵以前の16~19歳の男子。45年までに8万6000人あまりが満州に送られた。敗戦でシベリアに送られたのもこの人たち。何人が無事帰還したのか?)

たしか、信じられないような死亡率だったような記憶があり、少し調べてみました。でも満蒙開拓青少年義勇軍だけの数字は見つけられませんでした。

「在満日本人開拓者移民はおよそ27万人で、そのうち引揚げに至るまでに戦死・自決・餓死・凍死・病死した人が、約7万8500人」
これに対し、
「他方、敗戦時における在満日本人の総数は、だいたい155万人といわれており、その引揚げまでの死亡者総数は17万6000人」
「青少年義勇軍を含む開拓民の在満日本人全体に対する割合は、およそ17パーセントでしかないのに、死亡率はというと50パーセントに近いからである。(上笙一郎『満蒙開拓青少年義勇軍』中公新書)」
http://www5a.biglobe.ne.jp/~katsuaki/sengo14.htm

こういった数字もありました。
「シベリア抑留者は65万人、死者6万人。約9%。というのがが定説のようです。抑留者107万人、死者34万人という説もあります。
満州開拓者は27万人、死者78000人。約28%。
青少年義勇軍は86500人、死者24200人、約28%。」

しかし、「長野県第7次斉藤中隊218人、死者123人、約56%。」というところも。
http://blog.goo.ne.jp/musshu-yuu/e/369ef74d6b576fd3b7ed2add497e21b2

こうした記憶が失われることがないように、記録を大切にしたいと思いました。

「護憲+BBS」「戦争中のこと」より
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FD改ざん事件の行方は

2010-09-23 09:08:19 | 民主主義・人権
大阪地検特捜部の主任検事のFD改竄の報告は地検トップから大阪高検の一部まで行っていたと報じられている。今後芋ずる式にどこまで出てくるのであろうか検察庁は戦々恐々であろう。

検察官僚も人間である以上、このような違法行為は自分が最終責任者になりたくないはずであり、とりあえず上司に報告して責任を逃れておくのが保身術の要諦であろう。そのように人間の防衛本能に照らして観れば、大阪高検から最高検まで報告が行っている可能性がゼロとは言えまい。

また一部報道されているように、検察に民主党の石井一議員が「稟の会」を厚労省へ紹介したとの見立てがあったとすれば、国会議員に捜査が及び成り行きによっては逮捕もあり得るわけで、当然その捜査方針は最高検の検事総長まで説明がなされていると見るのが自然であろう。逆に報告・説明がされていないとすれば、部下としての報告義務の懈怠と越権行為にもなり、組織としてもおかしい。

そのような報告・説明の中でFDの改竄の事実がどの組織のどの地位まで報告され、逆に報告が止められたとすれば、どこの誰が報告を握りつぶして止めたか、止めた本人が名乗り出ないことには国民も納得せず、検察も説明責任を果たしたことには成らないのでなかろうか。同時に報告を握りつぶした検事は越権行為で捜査を指揮した可能性もでてくるであろう。

もし仮に、民主党小沢議員の政治資金管理団体「陸山会」に続き、同じ民主党の石井一議員を挙げるにはFD改竄もやむなしとの合意が水面下でなされていたとすれば、議会制民主主義に則り国民に国政を付託された国会議員が、検察権力によって不法に貶められるという恐ろしいことが計られていたことになり、今後国会議員は超党派で検察の在り方を検討すべきである。

何れにしろ国民は最高検の厳正で公正な調査報告を待つしかなさそうであるが、一方で最高検を今回の事件の調査機関とすることに矛盾と疑念を感じていることも事実である。

「護憲+BBS」「裁判・司法行政ウォッチング」より
厚顔の美少年
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