念願の縄文杉に会いに行ってきました。その杉の木は、横浜市よりも広い面積を誇る屋久島のほぼ中央部にたたずんでいました。会うまでは、どんなに感動するかとあれこれ思い描いていましたが、実際に縄文杉の前に立った時は、「小柄なおじいさん」という印象を受けただけでした。それもそのはず。屋久島に行くまでは、縄文杉のことしか頭になかったのですが、実際に目的地までの道のりを歩いていくと、途中に「大王杉」「翁杉」など立派な屋久杉(樹齢1000年以上のもの)がそこここにたたずんでいるのです。名も無い大杉もあちこちに林立していて、それは見事な景観でした。樹齢1000年に満たない杉の木は、大木であっても「小杉」と呼ばれ、1000年以上の屋久杉には、その風格は及びません。そんな木々達が作り出す森の雰囲気は、人間の小ささを際立たせています。
二日目に縄文杉の北東に位置する白谷雲水峡に足を運びました。ここには、宮崎駿さんのアニメの舞台にもなった「もののけ姫の森」があります。うっそうとした森の中には、古木は勿論のこと、大きな岩、小さな岩にも深緑、薄緑のコケが生い茂り、今にもディダラボッチが現れそうでした。1000メートル級の山々が立ち並ぶ屋久島特有の気候で、ひと月に35日は雨が降ると言われるだけあり、その豊かな水があったればこそのみずみずしいコケは、本当に美しいものでした。
宿泊したところは偶然、林扶美子が「浮雲」を執筆したというホテルでしたが、この小説から受けるような暗い印象は全く無く、屋久島はあくまで生命に満ち溢れ、悠久の命を感じさせる島でした。安房港からフェリーに乗り、鹿児島港へ、そして鹿児島空港から羽田へと、だんだん人口の多いところへと帰ってくるにつれて、屋久島に滞在していた時よりもさらに、あの森の豊かさ、素晴らしさが深く心に根を下ろしていくのを感じました。
今度はいつあの屋久杉たちに会えるだろうか。。。
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二日目に縄文杉の北東に位置する白谷雲水峡に足を運びました。ここには、宮崎駿さんのアニメの舞台にもなった「もののけ姫の森」があります。うっそうとした森の中には、古木は勿論のこと、大きな岩、小さな岩にも深緑、薄緑のコケが生い茂り、今にもディダラボッチが現れそうでした。1000メートル級の山々が立ち並ぶ屋久島特有の気候で、ひと月に35日は雨が降ると言われるだけあり、その豊かな水があったればこそのみずみずしいコケは、本当に美しいものでした。
宿泊したところは偶然、林扶美子が「浮雲」を執筆したというホテルでしたが、この小説から受けるような暗い印象は全く無く、屋久島はあくまで生命に満ち溢れ、悠久の命を感じさせる島でした。安房港からフェリーに乗り、鹿児島港へ、そして鹿児島空港から羽田へと、だんだん人口の多いところへと帰ってくるにつれて、屋久島に滞在していた時よりもさらに、あの森の豊かさ、素晴らしさが深く心に根を下ろしていくのを感じました。
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