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予期せずに倒れる。

2014年12月19日 | 心疾患(抜粋)
僧帽弁閉鎖不全症、心臓病、失神、
抱きかかえ、走りました。
私の顎の内側でシュナの頭部を覆い、息を確かめながら声をかける・・
すれ違う人たちにはちょっと異様に映ったかも知れません。

それは、まったく予期せぬ出来事でした。
冷え込んだ夕方の散歩。公園を半周して階段を上がって、
シュナが大好きな犬カフェの前にさしかかった時、異変に気づく。
リードが急に重くなって、匂い嗅ぎで地面に這いつくばっていてるのか?と思った次の瞬間、
腰が崩れてパタンと横に倒れてしまった。瞬時に心臓の発作か?と脳裏をよぎる。
両前脚が棒のように伸びきってしまい、体の重みすべてが差し出した手の中にかかってきた。
声をかけながら体を軽く揺すると、「クゥーン、クゥーン」とか細く啼いた。
顔を見ると目線が定まらず白目を剥いてしまう。
すぐさま抱きあげて病院へ。病院までは急げば10分以内。
走りながら、それが適切かどうかも分からないまま心臓の辺りを揺すって声をかけ続ける。
死ぬな死ぬな!と大げさな言葉まで口にしていたと思う。
しばらくすると呼吸が確かに感じられるようになり、うなだれていた首が座ってきた。大丈夫。
とにかく最短の道で病院へと急ぐ。病院が近づいてきた頃、大分しっかりとしてくる。
病院について床に降ろすと、自力で立てるまでになっていました。よかった、よかった。
診療中の先生が救急で様子を見てくれる。歯茎は血が引いて蒼白に。


・心電図を録る。
 →不整脈は見られず、安定した波形だった。
 しかし、波形の小さな山にスムーズでない箇所(2つに山が分かれていたり、他)がある。
 右と左の心房の動きの連携にやや問題があるらしい。これは、心臓疾患の影響もある。
・応急措置としてニトログリセリンを投与→効いてくるまで約10分安静に待つ。
 歯茎の色も回復してくる。
・レントゲン撮影
 →前回と比べて、肺に曇りが見られる。最初の状態と同じ見え方。
・聴診により、深く呼吸した時の肺に「チリチリ…」という水がはじける音あり。
 空気が細管の奥に行き渡るとき、そこに水分が溜まっていると思われる。
 →利尿剤を注射し、明日の診察で変化を診ることに。



倒れた原因は何か?
心電図を録ったが不整脈からくる発作ではないようだ。
倒れてから意識が戻るまで2~3分と早かったことから、
脳に酸素が充分に行き渡らず、酸欠状態による失神ではないかとのこと。貧血に近い感じか。
かなりの冷込み、室内と外の激しい温度差、冷たい地面、シャツにセーターの厚着、
早足ぎみだったフレキシリードによる活発な散歩、階段を上がって好きなお店前での興奮…
心臓病の知識不足と油断が招いた結果なのだと思う。反省。

病院を出る頃には、蒼白だった歯茎もピンク色に戻っていました。
しかし、愛犬が倒れる様を目の当りにするのは本当にこたえる。





この日の散歩中のシュナ。この十数分後に倒れてしまった。



帰宅後、飼い主たちは何度も撫でながら話しかけた。
これが初めて失神した日のこと。








by rosa papa  DMC-LF1
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