ホップの意外な働き

以前古いハーブの文献を読んでいた時、ルー、またはヘンルーダというハーブについて書かれていました。今では神経毒性のため飲食はされないようですが、中世では頭痛薬として使用されていたようです。面白いことにヘンルーダを女性が摂取すると性欲が上がり、反対に男性が摂取すると性欲が衰えてしまうのだそうです。

実はこれと似た働きをする身近なハーブがありました。それがビールの原料・ホップです。房状の球果の部分を使用します。

ホップ Humulus luplusは、高い鎮静作用を有し不眠や過敏症のケアに効果的です。また苦味が食欲を刺激して消化促進や肝機能の活性にも役立ちます。ヘンルーダと同様に女性が飲むと性欲が向上し、男性が飲むと反対に性欲が減衰してしまうようです。これはもともとホップにエストロゲンが豊富に含まれているためです。性欲を抑えたい男性にはいいでしょうが、これから子どもを作りたい男性はビールの量を控えたほうがいいかもしれません。

鎮静効果が高いハーブですが、うつの症状のある方には禁忌となっています。また女性も取りすぎると生理周期を狂わせることもあるようですから、お気をつけください。








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