rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

ラベンダー・ポピュレーション

2014-07-30 00:32:25 | アロマな日記
ラベンダーには栽培品種のほかに野生のラベンダーがあることはアロマをやっている人ならたいてい知っています。しかも栽培品種よりも野生種のほうが香りも強く人気があります。野生種の中でも標高の高い所に生息するものはハイランド・ラベンダーなどと呼ばれ更に人気があります。

野生ラベンダーの中には100年以上も生き続けている株があるんだそうです。それに比べ栽培品種は5年もすると株が衰えるので根こそぎ抜かれて新しい苗に植えかえられるのだそうです。ローマンカモミールなども長くて3年で植えかえられると聞いたことがありますが、ラベンダーみたいな頑丈な植物が5年で萎えてしまうとは不思議な気がします。しかも野生品種は衰え知らずとは、それもまた不思議です。

栽培品種は挿し木によって増やしていくのが一般的です。種から育てるよりも挿し木で苗から育てるほうが育てやすいからだと思われます。種から育てたものをポピュレーションと言うそうです。

挿し木で育てたものはいわば親の一部を細胞分裂させて増やしたクローンなので、どの株もみな同じように育つのだそうです。だから質のばらつきがない。その代わり病源菌などにやられたら一度に全部死滅してしまいます。

種から育ったものは、個々の株にばらつきが生じます。同じ年に同じ土地で育ったラベンダーであっても個々の株の大きさ、形、色、香り、成分などが異なってくるのだそうです。生物は本来生き残るために生まれてくる個体ごとに個性を待たせます。同じ親から生まれてきた兄弟が体格や性格など質の異なった個性を産み分けます。それによってあらゆるケースに備え生き残る道を探っているのです。もしも生まれてきた兄弟が全員同じような体質だったなら全員同じ謬気にかかって亡くなってしまうかもしれません。

考えてみたら植物は本来種から生まれるものなので、種から育ったラベンダーのほうがより自然なわけですね。種は育てるのが難しいけれど、病気だとか災害に遭った時、その中のいくつかは生き残れるようになっているんですね。



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