能動汗腺数を上げる手足浴

　熱中症といえば高齢者がかかりやすい病気というイメージがあったが、ここ数年、特に今年は２０代の熱中症が急激に増えているらしい。体力の衰えた高齢者ならともかく、なぜ体力のある若い人が熱中症にかかるのか・・・とういうと、彼らが冬は暖房、夏は冷房によって一年中同じような気温の生活に慣れてしまったため、温度変化にからだがついていけなくなってしまったようだ。これが俗にクーラー病といわれている。

　そもそも人間の汗腺の数は万国共通なのだが、暮らしているきこうによって能動汗腺の数が異なっているのだそうだ。例えばロシアなどの寒い地域は能動汗腺数が少なく、インドネシアなどの高温多湿の地域は能動汗腺数が多い。日本人はもともと能動汗腺数が多かったのだが、近年のクーラー病の増加に伴いロシア人並みになってしまったらしい。番組で提示されていた能動汗腺数ははっきりおぼえていないが、インドネシアで２６０程度、日本は２２０程度、ロシアは１８０程度だったように思う。

　能動汗腺数が少ないとどういうことが起こるかというと、ずばり汗がかけない。冷凍工場の中で働いている人は猛暑の中でも汗がかけなくなっている。これは極端な一例だが、普通のオフィス労働者でも少なからずこの傾向になりつつあるようだ。そして汗がかけなくなることで、体温の温度調整機能が働かなくなり熱中症に至る。また、汗をかかない人がある温度までいくと一気に汗が出てくることがあるらしい。その時の汗がミネラルなどを放出したいわゆるドロドロ汗。体臭の原因でもある。

　そこで、能動汗腺数を高めるにはどうすればいいかというと、多くの専門家が一番述べているのが汗をかきやすい体質を作る。それで最も効果的なのが神経の血管を温めることだそうです。そこでお勧めなのが手足浴。アロマをやっている人なら手浴や足浴は日常的な習慣ですね。

　では手浴と足浴を同時に行うとなると・・・ゲルマ温浴はこれが理想的にできる装置ですね。ただ、お金も少々かかるし、ゲルマのあるところまで出かけていかなければならない。

　あるお医者さんのサイトによると、浴槽に熱めのお湯を少なめにはり、そこへ椅子を入れるのだそうです。そして足を温めると同時に前かがみになって手も一緒に温めるんだそうです。まあ、これもひとつの方法ですね。

　それよりももっと日常的なのが、洗面器を２つ用意してソファなどの低めの椅子に座り足は足浴、手は膝の上にバスタルをのせその上に洗面器をのせて手浴。手浴用と足浴用に別々の精油を入れても面白いですね。

　例えば足浴にはむくみを解消しやすいサイプレス、手浴にはリラクゼーションとともに整肌作用もあるゼラニウムを入れる・・・などなど。上下の香りの相性も考慮したほうがいいでしょうね。







↑ポチっとよろしく↑お願いします。

※トラックバックを送られる方は、コメント欄にひとことお書きください。コメントのないもの、記事の内容と関連のないものは削除させていただきます。