rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

『ロミオとジュリエット』~亡骸を飾るローズマリー

2017-11-30 23:40:06 | 物語の中の植物と香り
それぞれ敵対する家の息子と娘が恋をして、密かに結婚するものの一緒になることはできずに死を迎える有名な悲劇です。ロミオがジュリエットの従兄を刺してしまい街を追放されます。一方ジュリエットは親から強引に結婚させられそうになりロレンス神父の協力のもと薬を飲んで仮死状態になります。
婚礼を迎えるはずの朝、ジュリエットの死体が発見され悲嘆にくれてる家族に対して神父がこう述べます。

「涙を拭き、この美しい亡骸を
ローズマリーで飾りなさい。そして、しきたりどおり
晴着を着せて教会に運びなさい。」

ローズマリーの花は我々がよく知っている記憶のハーブ、若返りのハーブというほかに
貞淑、忠実を表す花でもあるようです。
それ故結婚式の飾りにも使われます。

キュピレット家では、その朝婚礼を迎えるジュリエットのためにローズマリーの枝を用意してありました。ところが、死んでしまった(と思われt)ために棺に備える花となってしまいました。ローズマリーは死者に備える花としても利用されていたようです。

確かにドライアイスもない時代は冬ならともかく夏場は死体の腐敗も速いことでしょう。そんな中でローズマリーのあのツンとくる消毒剤のような匂いは悪臭を抑えてくれたことと思います。

ついでに私が亡くなったあと、棺の中にはやはりローズマリーをたくさん入れてほしいです。最もなじみ深いハーブの香りに包まれて生涯を閉じたいな。。。なんて思いました。



シェイクスピア全集 (2) ロミオとジュリエット (ちくま文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房

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