刑務所にアロマ

　グーグルクロームのヘンテコな翻訳文を読んだところ、ロッテルダムにある刑務所では、受刑者からの「シャワーの回数を増やしてくれ」とか「トイレの環境を整えてくれ」といった要望に応えるため、半年間さまざまな精油を拡散させてみてオレンジが最も効果があったそうだ。

　受刑者は毎日シャワーを浴びることも服を選択することおもできず、服に沁みついた汗の匂いや自分自身の体臭、そして何よりトイレの匂いに気がめいってしまうらしい。映画やドラマの刑務所のシーンでは、よく独房にトイレが備え付けられているが、私はてっきりあれらばすべて水洗トイレだとばかり思っていた。日本ではどうだかわからないが、写真で見た限り、オランダの刑務所は簡易式トイレというのか、つまりスチール製の桶のような中に用を足すみたいだ。

　やっと1人寝れるくらいのスペースにそんなものがあったらたまらないですね。刑務所の維持は国家予算で賄われているでしょうから、そうそう費用もかけれない現実もあるのでしょう。しかし身から出た錆とはいえ、拘束され自由が利かず、そんな環境の中で暮らしているというのは、やはり気の毒に思います。

　オレンジ・オイルを拡散させることによって、受刑者からの要望は減ったんだそうです。なんとも言えない話ですが、これも一応アロマの力ということです。





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