クレイ・パックの攪拌

　午前中に受講された方々はおおかた帰られ、オーナーのリトセアさんとタンジェリンさんだけが午後の講座に引き続き参加していただきました。そして隣町の公民館の夏期講座に参加してくださったネロリさんも車で片道30分ほどかかるにもかかわらずいらしてくださいました。

　公民館の講座はたいてい既婚女性が中心です。そのときの参加者の年齢は40代、50代の方々が多かったので20代独身のネロリさんはなんとなく場違いな気分だったそうです。それで今回はお子さんがいらしても比較的年齢の近いタンジェリンさんとご一緒だったので来た早々馴染まれていました。特にタンジェリンさんはとってもほがらかで誰とでもすぐに打ち解けてしまう方みたいです。実際私自身もまだ知り合ってから２回目なのにずっと以前からの知り合いのような気分でした。こういう気さくな方の存在って本当にありがたいですね。

　講座の内容はまずスキンケアに適した精油を紹介させていただき、ローションの基材である芳香蒸留水とパックの基材であるクレイの説明を簡単にしました。そのあと精油を選んでいただいて実習です。ローションにいたっては評判の悪かったミルラを私が使ってみました。ローズウォーターと合わさるとミルラの香も悪くないと皆さん納得されました。

　さて、クレイを作る段になって・・・クレイ、ローズウォーター、スイートアーモンドオイルを混ぜ合わせ攪拌していったのですが・・・分離してしまい、なかなか上手く混ざらなかったようです。まず私のが最初に様になってきてタンジェリンさんもなんとかカタチになってきました。途中クレイを足したりしながら辛抱強く攪拌してもらいなんとか全員無事出来上がりました。確かに今回はずいぶん時間がかかったような気がします。

　このごろつくづく思うのですが、授業ってライブだなって。一応私が脚本を書いて演出も心がけるんだけど、いつも同じようにシナリオを作っても出演者によってドラマは予期しない方向に進む。といっても決して悪い方にばかりじゃなく、むしろ予期しない楽しい方向に向かっているような気がする。人が集まって醸し出す力ってあるんだな・・・と感じる今日この頃です。









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