緑茶のタンニンとカフェイン

　日本人は日常的にお茶を飲んでいるので別物のような感じでいますが ,お茶もやはりハーブであって嗜好品ですから取り過ぎには注意が必要です。ハーブティーの摂取基準は１日にマグカップ３杯、一度に沢山飲むより何回かに分けて少しづつ飲むほうが効き目がでやすいんです。毎食後にカップ１杯くらいが理想的ですね。

　南米のマテ、ヨーロッパのコーヒーと並んで東洋の茶は世界三大嗜好飲料にあげられています。

　ちなみに我々が日常飲んでいる緑茶も、中国のウーロン茶も西洋の紅茶もすべて同じ

camellia sinensisというツバキ科のハーブです。
ちなみにcamelliaは読んで字のごとく＜椿＞を現し、sinensisは＜中国の＞という意味で、オレンジ・スイート（Citrus sinensis）の種小名と同じです。

　緑茶は＜Camellia sinensis＞を発酵させない状態を保っているもの、ウーロン茶は＜半発酵＞させたもの、紅茶は完全に＜発酵I＞させたものです。緑茶が紅茶やウーロン茶に比べ刺激が少なく感じるのは、カフェインの含有量が他と比べて少ないこともありますが、鎮静作用を持つアミノ酸のテアニンを含むためでもあります。

　よくお茶を入れる際、熱湯を注いではいけないと言われますが、熱湯を注ぐと苦味成分である＜タンニン＞が出やすくなるため６０℃位のお湯で抽出します。短時間の抽出では、まず＜カフェイン＞が溶出します。＜カフェイン＞によって興奮作用や爽快感が得られます。長時間置くと徐々に＜タンニン＞が溶出され、カフェインがタンニンに結合されます。そうすると興奮作用は低下しますが、止瀉（下痢止め）作用は亢進します。

　つまり入れたてのお茶は食後の眠気を払いのけてくれて、少し時間の経ったお茶はお腹の調子を整えてくれるわけですね。
　





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