rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

ひとりひとりを見つめるケア

2012-01-22 18:06:42 | アロマな日記
 お話してくださるのは脳神経外科医の工藤千秋先生。工藤先生のクリニックではアロマテラピーやリフレクソロジーを受けられるサロンが併設されていて、患者さんやその家族の方のケアに利用されているのだそうです。

 認知症にズバリこれが効く、というアロマは残念ながらないようです。認知症自体も一度かかってしまうと改善させることはなかなか難しいようです。薬物投与などで進行を遅らせることしかできないようです。

 認知症のうち女性に多いといわれるアルツハイマー型認知症は一度発生してしまうと、坂道を転がり落ちるように悪くなり、常に悪い状態が続くのだそうです。しかも原因が特定されていないので、いつ、どんな人が、どのような経過で発症するのか本人も周りの人もわからないのです。

 一方、男性に多いと言われる脳血管性認知症は、脳溢血や脳梗塞を起こした後などに発症されるケースが多いようです。また、喫煙や飲酒などの生活習慣によって血圧が上がり、脳の血管が詰まってしまうことが原因ではないかと言われています。脳血管型はまだら認知症と呼ばれ、著しく症状が表れる時と健常の人と変わらない時があるようです。こちらは、アルツハイマー型に比べると生活習慣に気をつければ未然に防ぐことも可能かと思いました。

 早期発見は、なんといっても家族が注意して見てあげることしかないようです。毎日一緒に暮らしている家族が見落としてしまいがちな部分も、時々尋ねてくる親族がちいさな変化に気がついて発見にいたることもあるようなので、日頃からいろいろな人と係わりを持たせることも大切なのでしょう。

 工藤先生のことばで大変印象深かったのは西洋医学も東洋医学もアロマもヨガも鍼灸も、横一線であると。実際に先生は手術や投薬だけでは限界を感じていらっしゃるようです。その人その人にあったさまざまな療法を実践して行くべきだと述べてます。

 もうひとつ非常に感銘を受けたのは、ひとりひとりの患者さんの反応を見ながらケアを進めていく姿勢です。トリートメントや芳香浴に使うオイルは、施術者の好みで決めてはいけない。ある人にとって癒される香りでも、別の人には不快な場合もあるので、個々の患者さんの反応を見ながら選んでいく。あたりまえのようですが、なかなかできていないサロンを見かけます。

 健常の人と違い、神経が病んでいるような人は自分の考えを伝えることが上手くできないのではないかと思います。より一層クライアントの表情や反応を確かめる必要があるのだと思います。


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