rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

異病同治と同病異治

2015-02-18 23:41:29 | ハーブな日記
ハーブと医薬品の違いについての話は誰しもなんとなく把握はしていると思いますが、もう一度さらっとおさらいすると薬は単一成分で局所的に効くこと。効果は高いけれどそのぶん副作用が起こる可能性も高い。一方ハーブは多くの成分が混在していて全身に効く。作用は穏やかだけど副作用が起こる確率は低い。

入谷先生のクリニックにはハーブ外来があるけれど、実はそれほどハーブを商法しているわけではないようです。治療の基本はやはり薬ですが、患者さんを薬漬けにしないためにもハーブで済むような症状の場合はハーブを併用しているのだそうです。

1つの病気を1つの薬で治すことを同病同治というそうです。しかしハーブはさまざまな成分を含むため1つのハーブで異なった病気を治すことができる異病同治というそうです。確かにペパーミントは頭痛のときにも便秘のときにも胃がムカついたときにも効果を発揮します。他のハーブもそうですね。それから、同じ病気でも患者さんによって使用するハーブが異なります。それを同病異治というそうです。

同じ病気でも患者さんによって症状の程度や度合いはさまざまです。なので個々の状態に合わせて処方できることは大きなメリットですね。日常的に病気とまで行かなくても、例えば不眠症の方にバレリアンを勧めたらどうしてもあの匂いが馴染めな。なんて事もあるかと思います。そんな時、効果のほどはわからないけどリンデンやジャーマンカモミールなどで代用してみる、ということも可能なわけですね。

そのほかにも、ハーブティーをお洒落なティーカップで飲むことによってリラックス効果が高まり、いやいや薬を飲むのではなく楽しくリラックスして摂取できます。一般に患者さんは流動食をあまり好まないけれど、スムージーならば積極的に飲んでくれる・・・など形や環境の変化をつけて受け入れやすく工夫されているようです。

この病気にはこの薬・・・と一問一答のように処方するのではなく、個々の患者さんの症状や好みや生活環境に合わせて処方する。心の通った診察だなと感じました。



人気ブログランキングへ




↑ポチっとよろしく↑お願いします。

※トラックバックを送られる方は、コメント欄にひとことお書きください。コメントのないもの、記事の内容と関連のないものは削除させていただきます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ローズウォーターでリフトアップ | トップ | タンポポとスギナのお茶 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ハーブな日記」カテゴリの最新記事