ふすまをそーっと開けて女の子が部屋の中に入ってきました。部屋の中はきれいに片付いていて清潔な布団が中央に敷かれています。女の子は寝ているおかあさんの枕元にいって顔を覗き込みます。
「ママ、だいじょうぶだよ。すぐよくなるからね」
安心させようとおかあさんに語りかけます。おかあさんはにっこり笑って微笑み返してくれます。女の子はおかあさんの額に載ってるおしぼりをはずすと、枕元にある洗面器の水につけて絞り、おかあさんの額に載せました。実は前から額のおしぼりを代えてみたかったのです。
女の子が絞ったおしぼりは絞り方が足りなくて水が垂れてきてしまいました。おかあさんは上体を起こして自分でおしぼりを絞りなおします。そして女の子の額に冷たいおしぼりをちょんとくっつけました。冷たいねってふたりで笑いました。
おかあさんが病気になってから、きれい好きなおばちゃんがやってきて家じゅうぴかぴかに磨きあげてしまいました。それからというもの、女の子は家の中にいてもなんとなく落ち着きません。唯一寛げるのはおかあさんの枕元。でも、おばあちゃんがおかあさんが疲れるから、あんまり行ってはいけないと言います。だから、おばあちゃんの目を盗んで、そーっと部屋にしのびこんで、またそーっと出て行くのです。
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「ママ、だいじょうぶだよ。すぐよくなるからね」
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