rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

ユーカリ中の1,8シネオール

2009-06-29 23:16:16 | アロマな日記
 ユーカリはいろいろな種類があるのはもうおなじみだと思いますが、ユーカリといえばグロブルス---というのが定番ですよね。たいていどこのメーカーでもグロブルスを販売しています。ところで、先日の授業の中で先生が

 ヨーロッパではグロブルスは使わない。ほとんどラディアータが使われている。

というお話をされました。日本ではAEAJなどがグロブルスを推奨しているけど、実際グロブルスは1,8シネオールの含有量が多いので人体への負担が大きい。ラディアータと比べるとほんの10%ほどの違いなんだけど、その10%の差が大きいと言われました。

 私は、というかおそらく日本のアロマ関係者はたいていグロブルスを最もユーカリらしいユーカリ、ユーカリの中のユーカリと思い込んできているので、それはちょっとした驚きでした。幸いその日はクレイセラピーの第一人者でもある前田ドミニク先生もいらしていて、その通りだと相槌をうたれていました。

 以前ラディアータを使ったことはあったのですが、どちらかというとグロブルスのほうがカビをやっつけてくれそうな気がして芳香浴や洗剤などには、そちらのほうを使ってしまいました。確かにラディアータのほうがやわらかい香だと思います。芳香浴だけでも人体に影響を与えるので、考えてみる必要があるなと思いました。

 では実際の含有率はどんなものだろうと思い、分析表がしっかり明記されているプラナロムのサイトに行ってみました。すると・・・

????

1,8シネオールの含有率がグロブルスが67.41%なのに対して、ラディアータは70.28%?

ラディアータのほうが多いの

ついでに他のユーカリのデータも見てみました。1,8シネオールの含有率が多い順に、
ヴィニナリス 91.64%
ポリプラクティア(シネオールタイプ)91.17%
スミティー 77.56%
ポリプラクティア(クリプトンタイプ)20.79%
ディべス 0.90%
シトリオドラ 0.34%

上には上があるというのか、もっと刺激の強いユーカリがこんなにあったんだ。反対にシトリオドラ(レモンユーカリ)なんかは、まるでユーカリの仲間じゃないみたいだ。どちらかといとユーカリよりもシトロネラの仲間みたいな香がする。

でも不思議?実際に嗅ぎ比べるとグロブルスのほうがはるかに強い香なのに、どうしてプラナロムのデータは逆なんだろう?

次いでだから他のデータも見てみよう。まずはローズマリー・キャディー氏の『カラーグラフでみるエッセンシャルオイルの特性と使い方』を開いた。だえこの本は1.8シネオールだけの数値がなかったので、オキサイドの多い順に・・・
スミティ/78.0%
グロブルス/76.0%
シュタイゲリアナ/5.0%
シトリオドラ1.0%
ディべスのデータにはオキサイドが入っていなく、ラディアータは掲載されていなかった。

次に三上杏平氏の『エッセンシャルオイル総覧2007』
1,8シネオールの多い順に・・・
ポリグラクティア(シネオール)・・80-90%
スミティ・・75-85%
グロブルス・・58-70%
ラディアータ・・65-70%
ポリグラクティア(クリプトン)・・10%
シトリオドラに関しては<その他>の中に表記され、ディべスに関しては1,8シネオールの表記はなかった。

 プラナロムの精油は例外的にラディアータのほうが含有率が多いようだけど、キャディ氏や三上氏は複数のメーカーから集めたデータであると思われるので一般的にはグロブルスのほうが多いのだろう。

 それでは1,8シネオールが少なければ安全かといえば、勿論そんなこともなく、1,8シネオールをほとんど含有していないディべスなどは成分のほとんどがケトンであるためむしろグロブルスやラディアータよりも注意が必要とされる。

 分析表だけで、さも知っているみたいに書いてしまいましたが、スミティ、ディべス、ヴィニナリス、ポリプラクティアは実際にまだ手にしたことがありません。機会があったら是非これらを実際に嗅いで比べてみたいです。ひとくちにユーカリといっても実にさまざまですね。






↑ポチっとよろしく↑お願いします☆

※トラックバックを送られる方は、コメント欄にひとこと感想をお書きください。コメントのないもの及び記事の内容と関連のないものは削除させていただきます。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Web上で噛み付かれた話 | トップ | きれいの素 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アロマな日記」カテゴリの最新記事