和名や英名などのいわゆる俗名と学名では分類の仕方が異なります。スギはスギ科に属するのですが、アロマテラピーで使われるサイプレス=イトスギはヒノキ科に属します。また英語ではスギのことをジャパニーズ・シダーと呼びますが、アロマテラピーで使われるアトラス・シダーやヒマラヤ・シダーはマツ科に属し、まったく違う種類の樹木です。
アロマテラピーで使われるイトスギは、
Cupressus sempervirens サイプレス
Cupressus lustianica ポルトガル・サイプレス、グアテマラ・サイプレス
Cupressus marcrocarpa モントレー・サイプレス
などがあります。一般にサイプレスと言えばsempervirensですが、下の二つも同じような働きをするようです。ただあまり詳しい情報はありません。
Cupressusという学名は地中海に浮かぶキプロス島に由来するといわれています。sempervirensは永遠に生きるという意味で、古代ギリシャ・ローマ時代には神や死とのかかわりが深く神聖な樹とされていました。またキリスト教では、イエス・キリストが磔にされた十字架がサイプレスで出来ていたと伝えられています。そんなわけで欧米諸国では葬式で使う棺にサイプレスを使うことが多いのだそうです。
そんなことを書くととっても縁起の悪い植物みたいですが、逆に「永遠に生きる」という学名の通り腐敗しずらいため、建材としてよく使われています。また画家のヴィンセント・ヴァン・ゴッホが愛した樹で、自画像の背景にも使われています。
ヒノキ科の精油は精神的な緊張の緩和、リュウマチの症状緩和やセリュライトの改善などが特徴的ですが、サイプレスはそのほかに喘息や気管支炎の症状緩和、ニキビのケアや肌のデオドラント、月経不順、PMS、更年期障害の各種症状を和らげる作用などがあり、ウッディー系精油の中では珍しく女性ホルモンとの係わりが深いのも特徴的です。
成分の約75%を占めるのはαピネンやカンフェンなどのモノテルペン炭化水素。一般にモノテルペンを多く含むものは空気の浄化や免疫力の亢進などの作用が強く、すっきりさわやかな香りがします。そして皮膚への刺激などが強いケースが多いのですが、サイプレスは皮膚刺激が少ないので比較的初心者でも使いやすい精油です。
オーストラリアにブルー・サイプレス Callitris intratropicaという精油がありますが、同じヒノキ科とはいえ成分や作用はかなり異なります。むしろ日本のヒノキ Chamaecyparis octusaなどのほうが近種のようです。
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Cupressus sempervirens サイプレス
Cupressus lustianica ポルトガル・サイプレス、グアテマラ・サイプレス
Cupressus marcrocarpa モントレー・サイプレス
などがあります。一般にサイプレスと言えばsempervirensですが、下の二つも同じような働きをするようです。ただあまり詳しい情報はありません。
Cupressusという学名は地中海に浮かぶキプロス島に由来するといわれています。sempervirensは永遠に生きるという意味で、古代ギリシャ・ローマ時代には神や死とのかかわりが深く神聖な樹とされていました。またキリスト教では、イエス・キリストが磔にされた十字架がサイプレスで出来ていたと伝えられています。そんなわけで欧米諸国では葬式で使う棺にサイプレスを使うことが多いのだそうです。
そんなことを書くととっても縁起の悪い植物みたいですが、逆に「永遠に生きる」という学名の通り腐敗しずらいため、建材としてよく使われています。また画家のヴィンセント・ヴァン・ゴッホが愛した樹で、自画像の背景にも使われています。
ヒノキ科の精油は精神的な緊張の緩和、リュウマチの症状緩和やセリュライトの改善などが特徴的ですが、サイプレスはそのほかに喘息や気管支炎の症状緩和、ニキビのケアや肌のデオドラント、月経不順、PMS、更年期障害の各種症状を和らげる作用などがあり、ウッディー系精油の中では珍しく女性ホルモンとの係わりが深いのも特徴的です。
成分の約75%を占めるのはαピネンやカンフェンなどのモノテルペン炭化水素。一般にモノテルペンを多く含むものは空気の浄化や免疫力の亢進などの作用が強く、すっきりさわやかな香りがします。そして皮膚への刺激などが強いケースが多いのですが、サイプレスは皮膚刺激が少ないので比較的初心者でも使いやすい精油です。
オーストラリアにブルー・サイプレス Callitris intratropicaという精油がありますが、同じヒノキ科とはいえ成分や作用はかなり異なります。むしろ日本のヒノキ Chamaecyparis octusaなどのほうが近種のようです。
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