ちょっと前にアラジントースターでサンマを焼いた件を書いた。そのときは、専用のパンを使わずに、アルミホイルにサンマを乗せて焼いた。専用のパンは小さいのでサンマを二つに切らなければ乗らない。切らずに一尾まるごと焼きたかったのである(あと、洗い物を少なくしたかったのである)。だが、専用パンを使うと、途中でひっくり返す手間なく焼けるらしい(どういう理屈かは知らない。熱伝導だろうか?)。専用パンも飾り物ではないのだから使わずにおく手もないだろう、ということで、サンマの胴体を真っ二つにして専用パンに乗せて、
トースターに入れて焼いた。
今回サンマに塩をふらなかった。そのわけはこうである。
こないだ久々に牛ステーキを焼いたとき、妙にしょっぱかった。塩胡椒はいつも通りなのになぜ?それだ。「いつも通り」が多すぎたのだ。最近、血圧を下げるためにやれることはなんでもしている。だいたい、人に毎朝ラーメンを食していると言うと体に悪いという顔をされるのはスープの塩分のせいである。だからスープを飲まないという人がいるが、スープには野菜の栄養がしみ出しているからこれを飲まないのはもったいない。だったら塩を入れなければいい。その代わりに「いいこと酢」を入れよう。血圧を下げる効果があると謳っているヤツである。それで味がつけば十分ではないか?そうすれば、塩を減らして血圧を下げる酢を摂るのだからW効果ではないか?と思って実践。当初は味が薄い気もしたがすっかり舌がその味に慣れた。そんな折りにステーキに昔と同量の塩をふったからしょっぱく感じたのである。
それをサンマに応用できないか? 塩焼きしたサンマにはポン酢をかける。薄味に慣れた私にはそれで十分ではないか?と思い、サンマに塩をふらなかったのである。
作戦は成功!塩なしのサンマはポン酢で美味しくいただいた!さらに塩分の摂取量を減らすことができた!失敗だらけのわが人生の中の数少ない成功例となった!
だが、「塩抜き」は成功したが、「焼き」全般で言うと失敗である。
焼けすぎたのである。ネット情報の焼き時間に従った結果である。なかなか物事はうまく行かぬもの。ちょうど良い焼き時間が分かったらpart3があるかもしれない。なお、大根おろしを添えてないのは、予めおろしたのを冷蔵庫に入れて忘れたからである。忘れられた大根おろしは翌日の朝ラーメンの具となった……え?大根おろしに含まれる胃腸によいタカジアスターゼは熱に弱い?だったらそのまま食べればよかった。こうして失敗票がどんどんふくらんできて過半数に達するかもしれない。
因みに、「しょっぱい」は「塩っぽい」が訛ったものという仮説を立てたが、ググったところ「塩」は合ってるっぱい……ではなく、ぽいが、「っぱい」の語源については合ってないっぱい……ではなく、ぽい。