急に朝晩寒くなってきた。私は冷え性だから我慢せずにコタツを出した。
出した、と言っても、台は一年中出てるから、したことはこたつ布団をかぶせただけである。そのこたつ布団は、猫が吐いたりしてずいぶん汚れたから、自分ちで洗おうと思って洗濯ネットに詰めて洗濯機に詰め込んだのだが、
大きすぎて、洗濯機のスイッチを入れてもびくとも回らない。しかたなく、コインランドリーに持って行った。地元のコインランドリーに行くのは初めてである。最初に一番近い店に行ったのだが、コインを入れなければならないのに両替機が動いてない。ここはだめだ、まともに営業してないと思って、次に近いところに行った。ほら、ここなら両替機が動いてる。やっぱりさっきの店はダメだったんだ、と思ったら、この店も両替機が動いてなくてやむなく飲みたくないジュースを自販機で買ってコインを用意したという記事がネットに載っていた。あらま、じゃ、一軒目がダメなわけじゃなかったのか。コインランドリーに行くには小銭を用意していかなければならないのだな、と一つ勉強した。
そんなこんなで今シーズンのこたつの初陣である。早速猫が入って来た。私の脚の両側に分かれてたたずむのが彼らの定位置である。
それでも、まだ真冬じゃないから、ときどき猫がコタツから出て縁(へり)で寝る。
こうやって、寝てれば「ういやつ」なのだが、私が食事を始めていい匂いがすると、とたんに物色を始める。
「ういやつ」が一転して「困ったやつ」になる。だが、肉球を触らせてくれると、
再び「ういやつ」になる。因みに、この日、猫の物色の対象となったのはほうれん草の玉子炒めと鶏の唐揚げであった。
守りを固め、猫の強奪を許さなかった。そういう意味では、毎日が戦争である。