黒式部の怨念日記

怨念を恐るる者は読むことなかれ

鍋底の飯粒/ガラスの天井

2024-11-12 09:13:13 | 料理

私はご飯を圧力鍋で炊くのだが、小型と言ってもそこそこの大きさがあって美味しく炊くためにはどうしても数回分を炊くことになる(その日に食べない分は冷凍してチンする)。なにより困るのは鍋底に飯粒がこびりつくことである。

お坊さんの修行では、お櫃に残った「白いモノ」は完全にそぎとらなければならないと聞く。これでは落第である。結局、水をはって浮かして流して排水溝ネットで拾って捨てるのだから、お坊さんでなくてももったいないことこのうえない。だからフッ素樹脂加工の小型炊飯器の購入をずっと検討しているのである。

因みに、お坊さんは、一般には、肉はダメ、だから植物を肉に見立てた精進料理が発達したと聞いているが、時代や宗派によっては、動物だろうが植物だろうが生物には違いないのだから、たとえ植物であっても収獲して喰らうのは「殺生」である。するとお坊さんが食べられるモノはなくなるはずである。だが、どうせ捨てられるモノなら食べてあげることが供養になる。だから、捨てる代わりにお布施としていただいた食材を喰らうのは許されるのだ(その場合は、逆に、動植物を問わないことになる)、と学校時代に聞いた。だったら、世間の人が無駄を一切省いて捨てるモノがなくなったらお坊さんが食べるモノがなくなってしまう。すると、お坊さんは、世間の人の無駄遣いを頼みに生きてることになる。お坊さんは世間の人に無駄遣いを慎めと言っているのに(言ってない?)これは矛盾である、と、いたいけな生徒は感じたのであった。

因みの因みに、お坊さんの中でも肉食の人がいて、「生臭坊主」と呼ばれるそうだが、私は、異性と肉体関係を持つお坊さんのこともそう呼ぶのかな?と思っていた。異性の「生」の肉体に触れることからの連想である。これは合ってるだろうか?

肉体関係と言えば、このたびの総選挙で躍進した某中道政党の党首に不倫報道が出た。ご本人は肯定したうえで党首を続けると言う。これがまかり通れば、日本は家庭を大事にするアメリカ流の保守的な国風から、政治と下半身を分けて考えるフランス流に転換するきっかけになるかもしれない。

そう言えば、女性の大統領又は首相が誕生しそうでしないところも日米の似ているところである。ドイツのメルケル元首相等女性のトップを多く輩出しているヨーロッパに比べて見て、日米ともに「ガラスの天井」はやっぱりあるのか、と落胆した人が多かったようだが、だが、今回については、日米ともに、それだけが理由ではない、高市さんは右派であることが災いしたかもしれないし、ハリスさんは物価高を招きガザ問題においてイスラエルを支援し続けるバイデン政権の副大統領であることやカンペを見ないと演説ができないことが災いしたかもしれないと言ってる人がいる。前回、女性大統領になり損ねたヒラリーさんは、その「上から目線」が災いしたと言う人もいる。たしかに、他所の国のことだと誰でもいいから女性大統領を、と願うが、自分とこのこととして考えれば、女性なら誰でもいいわけではない。私だって、この人は絶対首相になってほしくない、って人がいる。

因みに、ドイツのメルケルさんは長かったし存在感もあったから、逆に、当時のドイツの男の子の中に「男でも首相になれるの?」と言った子がいたそうである。

因みの因みに、高市さんは右派と言われているが、ヨーロッパの女性の政治家には極右が目立つ。フランスのル・ペンさんとか、イタリアのメローニさんとか(ただし、メローニさんは首相になったら極右がなりを潜めた)。そうそう、ちょっと前にお天気キャスターで名を馳せてその後女優さんになった方は、いまや右派の論客である。そんなことがあったから、現在テレビに出てるお天気キャスターを、この人も右派の論客になるのかなー、などと思いながら見ているワタクシなのである。

編集後記。後半の政治ネタはずっとあたてめていたネタだが、まさか、今回、鍋底の飯粒の話からそっちに展開するとは予想外であった。不倫報道のおかげである。こうした「どこにたどり着くか分からない」こともブログ執筆の醍醐味である。


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