そもそも私が23区北側の台地に興味を持ったのは、山手線の車窓から見える断崖のせいである。すなわち、上野から田端の先までは進行方向左側はずっと崖で、あー、台地なんだなー、と思ったのだが、ふと右側に注意してみると低地である。例えば、田端駅。左側は崖だが(この上にVol.2で訪れたオリュンポスの神々が使う改札がある)、
右側はビル群である。
ってことは、ここら辺の山手線(並行して走る京浜東北線・新幹線も)は台地の崖下を走ってることに思いが至った。そして、田端の先、京浜東北線・新幹線と山手線の分岐点からは、山手線の進行方向の右側にも崖が見えるようになる。その崖がこれである。
この分岐点はVol.2とVol.3で台地の上から眺めた場所であり、Vol.3では富士見橋を渡って崖上を歩いたその崖である。つまり、ここからしばらくは、山手線は上野台地の中を突っ切っていることに思いが至ったのである。
そして、駒込の手前でそろそろ上野台地から降りるあたりには山手線最後の踏切があり(第二中里踏切。Vol.2で横の道を歩いた)、それを車窓から見たのがこれである。
そしてこの後、駒込の辺りで今度は本郷台地に出くわすからそれを突っ切り(崖の復活)、巣鴨を過ぎたあたりで台地が切れて(崖の消滅)、大塚を過ぎたあたりで今度は豊島台地に出くわすからそれを突っ切り(崖の復活)……という感じで台地と低地(谷間)を交互に進行するのが山手線の姿なのである。
以上を図にするとこんな感じ。
さて、次回のVol.6では、再び電車から降り、白山台地を半周した小旅の報告をするつもりである。
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