黒式部の怨念日記

怨念を恐るる者は読むことなかれ

大河ドラマと千一夜物語の共通点=濡れ場

2025-03-05 19:32:54 | 小説

大河ドラマに濡れ場があった。そりゃ、ドラマに濡れ場はつきものではあるが、なんといっても大河である。そりゃ、恋人同士のラブシーンは前大河にもあったが、なんといっても吉原の客が花魁を責め立てる絵である。今回NHKは随分攻めた。私はその意気込みを評価する者である。絶対クレームがあったと思う。応対をした職員さんはご苦労様でおりんした。

因みに、千一夜物語も濡れ場には事欠かない。だが、この物語は、ヨーロッパでは近代までグリム童話のような子供向けのお話だと思われていた。19世紀にようやくちゃんとした訳が出てきてそのエロさに人々はびっくりしたそうである。

千一夜物語の大元はササン朝ペルシャの時代に作られたという。道理で、長い長い物語は、ペルシャの王様のお話で始まる。ペルシャと言ったら今のイランである。アラビアンナイト(イラクやサウディアラビアがアラブ)という題名からは意外である。ペルシャでできたお話が8世紀後半にバグダードでアラビア語に翻訳されて、バグダードのお話とかもたくさん取り入れられて、で、「アラビアン」になったらしい。

現在は中東はイスラムの国だから、お酒は飲めないが、千一夜物語の登場人物はみなウワバミのように飲む。ササン朝ペルシャの時代はイスラム教が勃興する前であることを考えればガッテンである。

こないだまでは中東の歴史の本を読んだりして、私のマイブーム=中東は収まるところを知らない。だが、お酒を飲めない人生は私にとって人生ではないから行こうとは思わない。だが、痛風でお酒が飲めない時期ならよいかもしれない。とかいう話は空想である。そもそも猫がいるから泊まりがけの旅はできないのである。

 


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