夜泣き屋_ブログ店

僕がいなくなったときに、ウチのチビたちが楽しめるような、「ウチのチビたちのためだけの千夜物語」を目指します

僕の大好きな先生【アンコロ星人】その2

2011-03-01 23:45:24 | Weblog
≪その1≫のつづき

大気圏突入前後、仲間の乗組員が、次々と深い眠りについていく中。。。

私も我慢できずに、とうとう深い眠りに落ちてしまいました。

今になって考えてみると、このキャンプ、すごい日程で。

1日目の昼くらい(記憶が定かではない)に、キャンプ場入り。

夕方、カレーライスを作って食べました。

私たちのカレーは、水っぽくなってしまいましたが、隣の班のカレーは、もっと悲惨でした。水でなく、間違えて、沸かしていたお茶を入れてしまったのです。



・・・で、大気圏突入の夜の後、翌日は、朝からご飯を炊き、おにぎりを作って、それを持って山登りです。

ところが、この朝つくったご飯が大失敗。

どんなに炊いたらこんなに焦げるの、ってくらい焦がしてしまったのです。

それで、山登りに持っていくおにぎりも減ってしまいました。

しかし、小学生の僕たちは、そんなことは、ちっとも気にせず、

「きついー」
とか、
「まだぁ~?」

とか、

元気に弱音を吐きながら、ワイワイと登っていきました。



山頂・・・って言っても大したところでもなかったのですが。。。そこで、お昼ご飯を食べることになりました。

リュックには、【おにぎり】と、おかずの代わりに持ってきた。【梅干し】と【さんまの蒲焼の缶詰】が入っていました。


おにぎりをアンコロ星人にあげようとすると、アンコロ星人は、

「アンコロ星の主食は、【サンマの缶詰】と【梅干し】なのだ!

サンマの缶詰と、梅干しを持って来い。」

と言います。

みんな、持ってるサンマの缶詰と梅干しを半信半疑で、アンコロ星人に差し出しました。

・・・アンコロ星人としてのキャラクターを壊したくなかったのか。。。

・・・そんなアホな。

僕たちがご飯を焦がしてしまったので、おにぎりを十分に作ることができなかったから、僕たちが遠慮なく【おにぎり】を食べられるように、

「サンマの缶詰と梅干しをよこせ。」

と、言ったに違いないのです。
(・・・あくまでも推測ですが。。。)

「アンコロ星の主食は、【サンマの缶詰】と【梅干し】なのだ!」

・・・今でも、時々、半分お外の、自転車小屋(※通称『別荘』)で、ビールを飲みながら、【サンマの缶詰】なんか食べていると、アンコロ星人の、

「アンコロ星の主食は、【サンマの缶詰】と【梅干し】なのだ!」

・・・を思い出して、クスッと思い出し笑いをしてしまうのです。
(笑)

・・・その3につづく


僕の好きな先生【アンコロ星人】その1

2011-03-01 00:28:08 | Weblog
私が小学校の5年生の夏休み、【林間学校】とでもいうのだろうか、小学校の先生方と一緒に、近くの野外活動センターに、1泊2日でキャンプをする行事があった。

そのときに、私たちの班の担当だったのが、【アンコロ星人】こと、Y先生だった。

Y先生は、やせた40歳くらいの顔色の悪いおじさんで、自分で、【アンコロ星人】と名乗っていた。

私たちのグループは、10畳くらいの板張りに、ほろをかけたようなテントに8人くらいで寝ていて、アンコロ星人も一緒にそこに寝ていた。

夜中の3時頃、誰かがトイレに起きると、

「俺も」

「俺も」

と、みんながトイレに行き出した。

その後も眠れずに、騒いでいたのだけれど、アンコロ星人は、

「うるいさい!寝ろ!」

とは、怒鳴らなかった。

「大気圏に突入するぞ!!みんな!寝袋をかぶれ!!」

と、叫んだ。

みんな、面白がって、寝袋をかぶった。

すると、アンコロ星人は、

「さぁ!大気圏だ!息をとめて、静かに待つのだ!!」

と、叫んだ。

みんなは、

「まだ?」

「もういい?」

と、不安げに、アンコロ星人に尋ねた。

アンコロ星人は、

「まだだ。」

「まだだ。」

と、答えていた。

そのうち、

一人・・・また・・・一人・・・と、

スーーースーーー寝息をたてだした。



・・・【その2】に続く