高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

高齢期にも安心な住まい(6:住み続けるためのチェック項目(7)「通路及び出入口の幅員」)

2015年08月01日 | 老後と住まい
「日本住宅性能表示基準」の一項目である「高齢者等への配慮に関すること」の評価方法基準6項目の5番目が「通路及び出入口の幅員」です。その等級5(最上級)の基準の概略は次のようになっています。
・通路の幅は85cm以上(柱などの場所は80cm以上)
・玄関、便所、浴室、寝室などの出入口の幅は80cm以上

従来の戸建ての場合、1間(=6尺=182cm)が基本の単位としている場合が多く、廊下が両脇の柱の中心と柱の中心の間が半間(=3尺=91cm)となっています。柱には壁としてボードなどが張られていますので実際の廊下幅は78cm程度となっていますので基準よりは狭い場合が多いと思います。
廊下の幅が狭いと介助や介護を受ける場合、介助・介護者が高齢者の後ろ側から体半分横に立って支える場合が多く78cmでは窮屈です。また、車椅子の利用まで考えると、直角になった廊下部分では車椅子が曲がるためには廊下幅が90cm程度必要となります。
特にトイレの出入り口は重要で、狭いと介助・介護に支障があります。柱をずらすなどして広げたり、出入口の場所を変えたりするなどの対策を早めに講じておくことが必要だと思います。
(投稿者のURL 「老後と住まい」http://www.rougotosumai.com/ )