生活費は年額で単身世帯80万円・夫婦世帯121万円

高齢期の生活費は次のように見込むことができます。
・生活費は将来に備えためには最低限いくら必要額かということで見込みます。ゆとりある生活はこれに趣味や家族状況などを考慮して各自で上乗せします。
・最低限の生活費は生活保護制度の生活扶助基準を準用します。
・生活保護は、最低限度の生活の保障と自立の助長を目的としたもので、生活扶助基準は、年齢（11区分）、地域（6区分）、同居人数によって月額の上限が決められています。生活扶助とは別に家賃は定められた範囲内で実費が支払われ、医療費や介護費は病院などに直接支払われます。
・高齢期の生活費は、生活扶助基準（平成30年10月）による75歳以上の最も高い地域（1人世帯：年額87万円、2人世帯：年額132万円）と最も低い地域（1人世帯：年額72万円、2人世帯：年額110万円）を平均して単身世帯年額80万円、夫婦世帯年額121万円と見込みます。（千円単位で四捨五入、経過的加算は割愛）