高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

高齢期の備え16:介護費と入院費(確率的に必要な費用)(7)

2019年09月17日 | 高齢期の備え
(入院の可能性)
・高齢になったとき、入院するかどうかは、介護と合わせて大きな関心事です。

・入院は歳を重ねるにつれて可能性が大きくなります。また入院の可能性は男性のほうが女性よりも大きくなっています。

・同じ年齢層10人のうち1年間に1回入院される方の人数を推算すると次のようになります。
【75~79歳】
男性:3.4人、女性:2.1人
【85~89歳】
男性:5.0人、女性:3.7人

・推算の方法:推計入院患者数(出典:患者調査 平成29年)×(365日/平均在院日数(出典:同))/推計人口

・70歳以降について「同じ年齢の人10人のうち【ある人数】以上が入院する年齢以降は自分も入院する」と仮定して介護の可能性を調べてみます。この【ある人数】を1人とすれば非常に悲観的に、5人とすれば中間的に、10人とすれば非常に楽観的に将来の見通しを立てることになります。
【同じ年齢の人10人のうち1人以上が入院する年齢以降は自分も入院する】
男性:70歳以降、女性:70歳以降
【同じ年齢の人10人のうち3人以上が入院する年齢以降は自分も入院する】
男性:70歳以降、女性:80歳以降
【同じ年齢の人10人のうち5人以上が入院する年齢以降は自分も入院する】
男性:85歳以降、女性:入院しない

・入院回数は次のように推算しました。
男性:(70~74歳)5年に1回、(75歳以降)5年毎に2回
女性:(70~84歳)5年毎に1回、(85歳以降)5年毎に2回

・推算の方法:推計入院患者数(出典:患者調査 平成29年)×(365日/平均在院日数(出典:同))/推計人口×5年、(小数点1位を四捨五入)