高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

漫筆:韓国からの観光客の減少に思う

2019年09月13日 | 漫筆
韓国からの観光客の減少で、特に九州の観光地がダメージを受けているというニュースを目にする機会が多い。また、観光地の関係者から「韓国に対して当地の観光の魅力を発信して韓国からの観光客を呼び戻したい」という声があるとの報道もある。当事者でない者が結果だけを見て気楽なことを言うなと謗られると承知で一言。

観光地の目標は、その地の誇るべき財産である住人、自然、文化、暮らしなどを内外を問わず他地域の人に見てもらい、経済的利益を得るとともに自分たちの存在を認めてもらうことではないか。として、今回は「他地域の人」として韓国の人が多くなっていたのでそこに集中した結果、バブルとなっていた部分がはじけて困っているのではないか。

今回の一件を奇貨として、たとえ一時的に増えたとしても一部の他地域に限定せず、多地域の人を対象に、その地の誇るべき財産価値を高め、明日に向かわれることを祈念する。

迂拙

高齢期の備え12:介護費と入院費(確率的に必要な費用)(3)

2019年09月13日 | 高齢期の備え
(介護保険サービスの利用料)
・介護保険制度では市町村に介護サービスの利用を申し込むと支援や介護が必要な場合、要支援1、2と要介護1~5に判定さます。身体状態としては要介護1、2ではときどき介護が必要、要介護3以上では常に介護が必要というイメージです

要支援1:ほぼ自立した生活ができるが、介護予防のための支援や改善が必要
要支援2:日常生活に支援は必要だが、それによって介護予防できる可能性が高い

要介護1:歩行などに不安定さがあり、日常生活に部分的な介護が必要
要介護2:歩行などが不安定で、排せつや入浴などの一部又は全部に介護が必要
要介護3:歩行や排せつ、入浴、衣服の着脱などに、ほぼ全面的な介護が必要
要介護4:日常生活全般に動作能力が低下しており、介護なしでの生活は困難
要介護5:生活全般に介護が必要で、介護なしでは日常生活がほぼ不可能

・介護サービスを受けた場合、サービス費用額の1割が自己負担額(高額所得者は2割又は3割)となります。年金収入等が280万円未満であれば1割負担で、介護サービスを受けるおよそ90%の方は1割負担です。

・介護サービス費用はサービスの種類や介護度によって違います。自宅に住んで介護サービスを受ける居宅サービスの場合、介護サービスの種類に応じて1回当たりの介護サービス費用単価と介護度に応じて一か月あたりの上限が定められています。介護施設の場合には介護度に応じた1日あたりの介護サービス費用が決まっています。

・居宅サービスの1ヶ月あたりの利用限度額は次のようになっています。この限度額以下の場合は、利用サービス費の1割、2割または3割を支払うことになりますが、限度額を超えると超えた分は全額自己負担となります。たとえば、要介護2で自己負担1割の場合、使用した介護サービス費が15万円のときは1万5千円が自己負担ですが、それが20万円のときは1万5千円に超過分3,860円を加えた1万8,860円が自己負担になります。居宅サービスの場合、平均的には上限値の5割から6割程度を支払っています。

要支援1: 5万0,030円
要支援2: 10万4,730円

要介護1: 16万6,920円
要介護2: 19万6,160円
要介護3: 26万9,310円
要介護4: 30万8,060円
要介護5: 36万0,650円

・おむつを必要とする場合は毎月1~2万円が必要になるなど介護保険の自己負担以外の費用もあります。これらの費用の補助をする市町村もあります。