高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

高齢期の備え17:介護費と入院費(確率的に必要な費用)(8)

2019年09月18日 | 高齢期の備え
(入院費)
・入院1回当たりの費用は様々ですが、現状では高額医療制度があります。

・高額医療制度は、医療費が1か月で上限額を超えた場合、その超えた額が支給されるものです。

・この上限額は、年齢や所得によって区分されていて、70歳以上で収入が一般(年収156~約370万円)の場合は5万7,600円となっています(2018年8月時点)。たとえば、1ヶ月間の入院費が100万円で自己負担割合が1割とすると窓口で10万円払い、後で4万2,400円が戻ってくるという仕組みです。

・2030年以降もこの制度が続いているものの、上限値は医療費の自己負担3割の仮定と同じように現在の3倍になっていると仮定します。この仮定に基づいて1回の入院費は17万円とします。

・この単価と前回のブログ(高齢期の備え16)で推算した入院回数を掛けて、当ブロブ(高齢期の備え10)の70歳以降の入院費の総計を推算しました(1万円の単位を四捨五入)。以下に再掲します。
男性(70~寿命91歳): 140万円(入院8回)
女性(70~寿命96歳): 100万円(入院6回)