廊下のむし探検 第290弾
14日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。
最初はツヤアオカメムシ。
これはヒラフシアリだと思います。このアリについては以前調べたことがありました(こちら)。過去の記録を見てみると、4月にも見ましたが、大体は10月~12月に見ていました。
これはチャタテムシです。大きさを測ってみると、体長3.2mm、前翅長5.2mm。かなり小さなチャタテムシです。後小室がM脈と分離していて、翅脈上に2列の毛列があるので、ケブカチャタテ科か、ニセケチャタテ科が疑われます。「日本昆虫目録第4巻」で調べると、日本産ケブカチャタテ科は2属2種、ニセケチャタテ科は6属10種とまだなかなか種まではたどり着きません。そこで、いつもの論文で翅を比べてみました。
K. Yoshizawa, "MORPHOLOGY OF PSOCOMORPHA (PSOCODEA: 'PSOCOPTERA')", Insecta Matsumurana 62, 1 (2005). (ここからダウンロードできます)
似た翅が見つかりました。Amphipsocus japonicus ウスベニチャタテというケブカチャタテ科の種です。ネットで調べてみると、外観はよく似ています。これかもしれません。
最後はクモに捕まったヤサイゾウムシです。クモはヒメグモの仲間みたいですが、よく分かりません。元気がないのかゾウムシの方はじっとしていました。