新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

廊下のむし探検 カメムシ、チャタテほか

2020-10-15 20:52:24 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第290弾


14日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。



最初はツヤアオカメムシ







これはヒラフシアリだと思います。このアリについては以前調べたことがありました(こちら)。過去の記録を見てみると、4月にも見ましたが、大体は10月~12月に見ていました。





これはチャタテムシです。大きさを測ってみると、体長3.2mm、前翅長5.2mm。かなり小さなチャタテムシです。後小室がM脈と分離していて、翅脈上に2列の毛列があるので、ケブカチャタテ科か、ニセケチャタテ科が疑われます。「日本昆虫目録第4巻」で調べると、日本産ケブカチャタテ科は2属2種、ニセケチャタテ科は6属10種とまだなかなか種まではたどり着きません。そこで、いつもの論文で翅を比べてみました。

K. Yoshizawa, "MORPHOLOGY OF PSOCOMORPHA (PSOCODEA: 'PSOCOPTERA')", Insecta Matsumurana 62, 1 (2005). (ここからダウンロードできます)

似た翅が見つかりました。Amphipsocus japonicus ウスベニチャタテというケブカチャタテ科の種です。ネットで調べてみると、外観はよく似ています。これかもしれません。









最後はクモに捕まったヤサイゾウムシです。クモはヒメグモの仲間みたいですが、よく分かりません。元気がないのかゾウムシの方はじっとしていました。