新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

廊下のむし探検 カメムシ、カゲロウ、蛾

2020-10-20 20:53:42 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第292弾


今日の午後もマンションの廊下を歩いてみました。見つけた虫は全部で10種。やはり少なかったです。そのうち、5種を出します。



最初はオオトビサシガメ



このカゲロウは綺麗だったので、何枚も撮りました。大きさを測ってみると、体長は5.6 mm、前翅長は5.3 mm。ターバン眼が立派ですね。従って、コカゲロウ科の♂です。翅に模様があるので、以前撮った写真と比べてみると、フタバコカゲロウ♂のようです。



ついでにマクロレンズにさらにクローズアップレンズを取り付け、ターバン眼を撮ってみました。整然として美しい構造です。



これはクサギカメムシ。あまりに多いので、いつもは撮らないのですが、虫が少ないのでパチリ。



これはマツヘリカメムシ。これも最近は無視しているのですが、今日はパチリ。



最後はウスチャヤガでした。

廊下のむし探検 アリ、蛾ほか

2020-10-19 20:49:30 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第291弾


いよいよ虫がいなくなりました。今日の午後からマンションの廊下の隅々まで虫探しをしたのですが、全部で5種。本当に少ないですネ。





最初はいつもいるヒラフシアリです。この日は2匹いました。



これはカブラヤガ



このハチは何でしょうね。



これはヤサイゾウムシ



最後は天井に止まっていたアオアツバでした。

家の近くのむし探検 花と虫と

2020-10-18 21:18:21 | 家の近くのむし探検
家の近くのむし探検 第100弾


10月16日、マンションの廊下で虫探しをした後、いつもの道路際の茂みと川の土手に虫探しに行きました。結論からいうと、あまり虫はいなくて、結構花を撮ることになってしまいました。







最初は道路わきに咲いていたキンモクセイです。今の時期、満開です。キンモクセイについては以前、ちょっとだけ調べたことがありました。その時の結果では、キンモクセイは雌雄異株、その原産地は中国で、日本に移入されたのは雄樹だけだったそうです。だから、今咲いているのはすべて雄花だけということになります。雄花には雄蕊が2本と不完全雌蕊があります。中心にある小さいのが不完全雌蕊でしょうね。





キバナコスモスに来ていたのはセイヨウミツバチのようです。



これはヨモギエダシャクの幼虫のようです。背側にあるこぶ状のものは第2腹節にあるHintonの命名法によるD1という刺毛の基部が膨れ上がったものです。



これはヨツボシオオアリだと思います。



川の土手で虫探しをしました。これはコモリグモの仲間でしょうが、名前は分かりません。







小さなハエトリグモ、シラホシコゲチャハエトリがいました。上が♀、下が♂です。



虫がいないので、ツユクサの花を写してみました。これについても以前調べたことがありました。それによると、雄蕊のうち、上の3つはX字型の仮雄蕊、真ん中の2つはY字型の仮雄蕊、下の二つはO字型の雄蕊で、先が小さく長く伸びているのが雌蕊です。要は上のX字型の仮雄蕊が広告塔で、それに惹きつけられた虫がO字型の雄蕊の柄に止まりながら、少しだけ花粉を持っているY字型の仮雄蕊の花粉を食べている間に脚や腹にO字型の雄蕊から花粉が付いたり、ついていた花粉を雌蕊の先端につけたりするというものです。虫に花粉を食べらないようにしながら受粉させるという植物の知恵です。



これはヤマトシジミ



そしてこれはツマグロヒョウモン



それからミヤマアカネ





ススキも撮ってみました。



最後はセイタカアワダチソウに来ていたオオハナアブでした。

廊下のむし探検 カゲロウ、アリほか

2020-10-16 20:35:02 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第291弾


手元にネタがなくなったので、今朝、急遽、マンションの廊下と外を歩いてみました。そのうち、廊下分です。



最初はアカマダラカゲロウ♂です。





次はこの間からよく見かけるヒラフシアリ♀有翅アリの翅脱落個体です。



これはクスベニヒラタカスミカメ



これはたぶん、トシマカバナミシャクだろうと思います。



ガガンボは一応撮るのですが、名前はさっぱり分かりません。



これはわがマンションで我が物顔で歩き回っているマツヘリカメムシです。





クモはよく分かりません。(追記2020/10/17:上のクモはヒメフクログモかもしれません




これはマツムラクサカゲロウ



このクモはコクサグモです。



最後はシマトビケラの仲間だと思うのですが、名前は分かりません。今年こそトビケラを調べようと思っていたのですが、なかなか進みませんね。

廊下のむし探検 カメムシ、チャタテほか

2020-10-15 20:52:24 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第290弾


14日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。



最初はツヤアオカメムシ







これはヒラフシアリだと思います。このアリについては以前調べたことがありました(こちら)。過去の記録を見てみると、4月にも見ましたが、大体は10月~12月に見ていました。





これはチャタテムシです。大きさを測ってみると、体長3.2mm、前翅長5.2mm。かなり小さなチャタテムシです。後小室がM脈と分離していて、翅脈上に2列の毛列があるので、ケブカチャタテ科か、ニセケチャタテ科が疑われます。「日本昆虫目録第4巻」で調べると、日本産ケブカチャタテ科は2属2種、ニセケチャタテ科は6属10種とまだなかなか種まではたどり着きません。そこで、いつもの論文で翅を比べてみました。

K. Yoshizawa, "MORPHOLOGY OF PSOCOMORPHA (PSOCODEA: 'PSOCOPTERA')", Insecta Matsumurana 62, 1 (2005). (ここからダウンロードできます)

似た翅が見つかりました。Amphipsocus japonicus ウスベニチャタテというケブカチャタテ科の種です。ネットで調べてみると、外観はよく似ています。これかもしれません。









最後はクモに捕まったヤサイゾウムシです。クモはヒメグモの仲間みたいですが、よく分かりません。元気がないのかゾウムシの方はじっとしていました。