白隠正宗 高嶋ゲッチング登場
沼津インターより国道を走り少し入ったところに蔵はあります。
蔵には富士山麓系の伏流水がこんこんと湧き出ます。
えっ沼津で酒造り? と思われる方もいらっしゃると思いますので
まずは「沼津」のご紹介から!
【沼津の風土】
北に富士山、南に駿河湾に囲まれた港町です。
海沿いに千本という地域があります。
古くは井上靖・牧水他文豪が多く住む別荘地もあり文化的なかおりも。
主な産業は魚の加工業です。干物を作る店は200軒ほどあります。
某カップうどんのスープのダシは沼津製です。
蔵は東海道十三番目の宿場原宿にあり
江戸時代に宿場の酒として酒造をはじめました。
また網元も兼ねていたので漁師酒の一面もあったとか。。。
【造りをおえて~今年の重要ポイント~目指すところ~】
とにかく蒸米です!一に蒸米二に蒸米です。
外硬内軟な上質の蒸米を造ることに例年よりもさらに重点をおきました。
古くから使う和釜にも一工夫しました。
結果全国的に米がとける傾向にあった今年も
粕歩合は例年並で問題無く仕込めました。
【今年のチャレンジ】
前回の酒造期からはじめた汲水を極端にひかえた造りを今年も挑戦しました。
汲水歩合100%の純米酒です。
濃い状態のモロミなので強い酒母造りが鍵でした。
また雄町45%の純米大吟醸を今期は山廃仕込みしました。
高精白の山廃は今まで経験が無いのですがうまくまとまった酒になりました。
【プライベートなこと~】
今年結婚します。
【ゲッチングとは】
私が尊敬する音楽家マニュエル・ゲッチングです。
ドイツのプログレッシブロックバンド「アシュラテンペル」のギターリストです。
ソロの作品ではギターの多重録音のみという実験的な曲が。。。
またE2E4はテクノやハウスのようなクラブミュージックにも
大きな影響をあたえた一曲です。
実際私もクラブミュージックを聞くうちに彼にたどりつきました。
早すぎた傑作『E2-E4』
この後は「はりきり試飲塾」にてじっくり勉強会!
今期の造りは終わったけど次へのチャレンジはもう始まっています。