10-5
1時間程時間をつぶしてから、松のいる床屋へと向かった。ビルの地下にある、その床屋に入ると、まだ松は髪を切っていたが、店員がもうすぐ終わると言ったので、待合室のソファーに腰を下ろした。あまり寝ていなかった俺とノブは、ソファーの気持ちよさに勝てずに眠ってしまった。
肩を揺すられ俺は目を覚ました。髭を剃ってサッパリとした松が立っていた。髪の毛の方は代わり映えしたようには見えない。なかなか起きないノブを蹴飛ばして起こし、俺達は階段を昇った。
なんやかんやしてる内に外はもう薄暗くなっていた。さっき買ったマフラーが有難かった。日が落ちてくると寒さが増してくる。
「そろそろカジノも開くけ、歌舞伎町に戻ろうか。」
「おい!またカジノに行くんか?」
俺は呆れて言った。少しばかり語気が荒くなっているのが分かる。
「やっちゃーん、金返しに行かないけんやろ、それに飲み屋もまだ開いてないやろうけ、暇つぶしにちょっとね。いいやん!行こうや。」
俺達はまた、あのカジノに行く事になった。
1時間程時間をつぶしてから、松のいる床屋へと向かった。ビルの地下にある、その床屋に入ると、まだ松は髪を切っていたが、店員がもうすぐ終わると言ったので、待合室のソファーに腰を下ろした。あまり寝ていなかった俺とノブは、ソファーの気持ちよさに勝てずに眠ってしまった。
肩を揺すられ俺は目を覚ました。髭を剃ってサッパリとした松が立っていた。髪の毛の方は代わり映えしたようには見えない。なかなか起きないノブを蹴飛ばして起こし、俺達は階段を昇った。
なんやかんやしてる内に外はもう薄暗くなっていた。さっき買ったマフラーが有難かった。日が落ちてくると寒さが増してくる。
「そろそろカジノも開くけ、歌舞伎町に戻ろうか。」
「おい!またカジノに行くんか?」
俺は呆れて言った。少しばかり語気が荒くなっているのが分かる。
「やっちゃーん、金返しに行かないけんやろ、それに飲み屋もまだ開いてないやろうけ、暇つぶしにちょっとね。いいやん!行こうや。」
俺達はまた、あのカジノに行く事になった。