S&R shudo's life

ロック、旅、小説、なんでもありだ!
人生はバクチだぜ!!!!

真冬の狂想曲12-2

2006-09-06 11:24:44 | 真冬の狂想曲
12-2
 5分もせずにノブは戻ってきた。ノブはマカロフを手に取り、動作確認をして鏡の前でマカロフを構えた。俺とまったく同じ事をした。
「それで、俺達明日はどうしたらいいんですかね?」
「たぶん、アイツ等の忘年会が終わるまで張り込んでて、出てきたところを攫うんじゃないの?たぶんそうだと思うぜ。明日になったら、松がどうして欲しいか言ってくるやろ。」
「このチャカは何に使うんでしょうかね?まさか打ち殺せって事ですかね?」
 ノブは焦っているような言い方をしたが、目は全然焦ってはいなかった。ある程度の腹は決めているみたいだ。
「まさかやろ、たぶん脅しに使うか護身用やろう。」
「護身用にチャカ使わないけんような連中なんですかね?」
「そうやのー。…さっき、最後の店におるときに、松とちょっと話したんやけど、アイツ等の後ろには、大なり小なりヤクザが付いてるやろうけ、気をつけた方がいいやろうって事やったけの。まー向こうが先にヤクザ出してくれたら、こっちの勝ちやけの。」
「そうですね。まー明日にならんとどうなるか分からんけ、考えてもしょうがないっすね。」
マカロフ1丁と予備のマガジンを1つノブに渡して、ノブを部屋から追い出した。それから、熱いシャワーを浴びてビールをかっくらってベッドに身体を放り出した。マカロフはベッドの横の作り付けの机に放り出したままだ。

コメント
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