14-2
ホテルの佐々木の部屋に松と松木社長、佐々木と洋子は入って何やら話しをしている。残りの俺達5人はノブの部屋で待機していた。
しばらくして松と佐々木が俺達のいるノブの部屋にやってきた。どうやら、松木社長は洋子のお守りらしい。もうあまり時間が無いので、とりあえず俺達はホテルを出る事にした。
6時をまわった東京は夜が落ち始めていた。俺達を乗せたハイエースは赤坂方面に向かっているみたいだ。フルスモークの窓からは東京の景色も見えないので、どこを走っているかは解らないが、これから俺達がしなくちゃならない事を考えると、間違いなく赤坂に向かっているはずだ。北九州とは比べ物にならない程の渋滞を抜け、目的地に着いたのは8時少し前だった。
「佐々木、上手い事やってこいよ。最悪、中村でも平井でもどっちでもいいけ、一人は確実に生け捕れるようにやってこい。さっきも言ったとおり、お前も一緒に生け捕るけ、何も知らないふりして怯えとけよ。」
松は佐々木に念を押して送り出した。佐々木が車のドアを閉めようとしたとき、俺は佐々木を呼び止めた。
「おい、佐々木。その腫れた鼻も上手く誤魔化せよ。」
俺は笑いながら睨みつけた。佐々木の身体中に力が入ったのが解る。完全に俺に怯えているみたいだ。佐々木はドアを優しく閉めて、50m程先にある料亭に歩いて行った。
ホテルの佐々木の部屋に松と松木社長、佐々木と洋子は入って何やら話しをしている。残りの俺達5人はノブの部屋で待機していた。
しばらくして松と佐々木が俺達のいるノブの部屋にやってきた。どうやら、松木社長は洋子のお守りらしい。もうあまり時間が無いので、とりあえず俺達はホテルを出る事にした。
6時をまわった東京は夜が落ち始めていた。俺達を乗せたハイエースは赤坂方面に向かっているみたいだ。フルスモークの窓からは東京の景色も見えないので、どこを走っているかは解らないが、これから俺達がしなくちゃならない事を考えると、間違いなく赤坂に向かっているはずだ。北九州とは比べ物にならない程の渋滞を抜け、目的地に着いたのは8時少し前だった。
「佐々木、上手い事やってこいよ。最悪、中村でも平井でもどっちでもいいけ、一人は確実に生け捕れるようにやってこい。さっきも言ったとおり、お前も一緒に生け捕るけ、何も知らないふりして怯えとけよ。」
松は佐々木に念を押して送り出した。佐々木が車のドアを閉めようとしたとき、俺は佐々木を呼び止めた。
「おい、佐々木。その腫れた鼻も上手く誤魔化せよ。」
俺は笑いながら睨みつけた。佐々木の身体中に力が入ったのが解る。完全に俺に怯えているみたいだ。佐々木はドアを優しく閉めて、50m程先にある料亭に歩いて行った。