S&R shudo's life

ロック、旅、小説、なんでもありだ!
人生はバクチだぜ!!!!

真冬の狂想曲13-1

2006-09-08 14:50:39 | 真冬の狂想曲
13-1
 昼過ぎに目が覚めた。誰からも電話がかからなかったのも久しぶりだ。久しぶりにぐっすりと寝たんで、頭が少し重たい。俺は携帯電話を探し松に電話をかけた。
「おはよう、今日の予定は?」
「…やっちゃん、おはよう…。…今何時?」
 コイツもぐっすり眠ってたようだ。俺の電話で目を覚ましたみたいだ。
「もう2時過ぎちょんよ。いいかげん起きなやろ!」
「そう言うなっちゃ。今日は夜にならんと動いてもしょうがないけ、それまでゆっくりしようや。」
「分かった。ほんでどこで忘年会やるか聞いちょん?」
「いや、まだ聞いてない…。」
「ほんなら俺が佐々木に聞いてくるけ、アイツ何号室やったっけ?」
「頼むわ。708号室やったはずやわ。」
 たぶん、松はまた眠りに落ちただろう。

 708号室のドアを叩くと、すぐにドアが開いた。佐々木はもう身支度を終えていた。俺は佐々木を部屋に押し込みながら部屋へと入った。
「今日、どこで何時から忘年会があるか連絡あったか?」
「いえ、まだありません。」
「お前、ビシッと着替えてどこ行くつもりやったんか?おう!」
「どこにも行くつもりはないですけど、いつ出てもいいように準備しているだけです。」
 俺は一発佐々木の顔面を殴った。ただ言い方が気分良くなかっただけだ。佐々木は派手に転び鼻血を垂れ流している。
「悪いのー、俺は松達みたいに心が広くないけ、口の利き方には十分気を付けろよ。」
 佐々木は鼻を押さえながら何度も首を縦に振った。その姿を見て、また頭に血が昇った。とりあえず、佐々木の脇腹を思い切り蹴ってみた。佐々木はのたうちまわり悶絶した。少しは気分が楽になった。
コメント
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