12-1
女を2時間程で帰したあと、キムに貰った紙袋を開けてみた。中には黒い鉄の塊が2つ入っていた。ロシア製のマカロフだ。ひょっとしたら59式かも知れないが、俺には解らない。拳銃の他に、予備のマガジンが2つ入っていた。久しぶりに触る拳銃に俺の気分は高揚していた。動作確認をして、ドアの横に付いている鏡の前でマカロフを構えて一人悦に入った。
携帯電話でノブを俺の部屋に呼び出した。まだノブの部屋には女がいるらしいが、こっちの話のほうが重要だ。ノブは少し機嫌の悪そうに俺の部屋に入ってきた。
「どうしたんですか?首藤さん。もう女帰したんですか?」
俺はベッドの上を指差した。
「チャカやないっすか!…あっ!さっきキムさんが渡してたのはこれっすか!」
「おう、明日はいよいよ仕事せなやけ、これ持っちょけって事やろう。1つはお前のやけ、1つ持っていっちょけ。」
「ちょっと待ってて下さい。女帰してからすぐ戻ってきます。」
女を2時間程で帰したあと、キムに貰った紙袋を開けてみた。中には黒い鉄の塊が2つ入っていた。ロシア製のマカロフだ。ひょっとしたら59式かも知れないが、俺には解らない。拳銃の他に、予備のマガジンが2つ入っていた。久しぶりに触る拳銃に俺の気分は高揚していた。動作確認をして、ドアの横に付いている鏡の前でマカロフを構えて一人悦に入った。
携帯電話でノブを俺の部屋に呼び出した。まだノブの部屋には女がいるらしいが、こっちの話のほうが重要だ。ノブは少し機嫌の悪そうに俺の部屋に入ってきた。
「どうしたんですか?首藤さん。もう女帰したんですか?」
俺はベッドの上を指差した。
「チャカやないっすか!…あっ!さっきキムさんが渡してたのはこれっすか!」
「おう、明日はいよいよ仕事せなやけ、これ持っちょけって事やろう。1つはお前のやけ、1つ持っていっちょけ。」
「ちょっと待ってて下さい。女帰してからすぐ戻ってきます。」