STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

送り盆の三日月

2007年08月16日 | 星空
送り盆のこの日、最高気温の日本記録が更新されるほどの暑さ。

新月が過ぎて、夕空に三日月が見られるようになった。
日没とともに雲が多くなってきたが、三日月が見える南西の空は雲が少ない。
夕焼け雲が通過しながら、暮れつつある宵空。地球照も見え始め、月の様子も変化しながら、低空の雲に隠れていった。






夏雲の変化

2007年08月15日 | 気象
終戦の日。暑い日が続いているが、終戦当時も暑い夏だったそうだ。
このところ夕立もなく、乾燥していて木々もかわいそう。

夕方帰宅途中、きのこ雲のような入道雲を見た。
上の方が横に広がっていて、本当にきのこのようだった。

撮影できた頃は、きのこ形は解消してしまい、その代わり、写真のような形となった。
一部夕焼けの影が・・・。



そうしているうちに、雲全体が鮮やかな夕焼け色に染まっていった。


乗鞍の星空を犯す光害

2007年08月15日 | 星空
12日のペルセウス座流星群観測の際に訪れた、乗鞍高原スキー場の駐車場。
ここは国民休暇村のすぐ近くになるのだが、先に書いたとおり、最近できたらしい露天風呂の照明がこうこう輝いている。
休暇村方向の星空。
雲のように沸き立つ天の川に照明による光芒がかかり、星空を犯している。
ここ乗鞍高原は、都会地からも暗い夜空を求めて星を見に来る人が多い場所。美しい星空を望める場所が少なくなった今、こうした現状は誠に残念なことだ。

あれい状星雲(いこいの森天体観測ドームでの試写)

2007年08月14日 | 星空
好天が続くので、昼間疲れたのを気にせずに、いこいの森へ。
新しいカメラによる試写をしてみた。

星雲星団をいくつか。
冒頭数コマは良かったがピントがずれてきて、気づかずそのまま撮影を続行し、あとから気がついた次第。

そのうちひとつ。
こぎつね座の惑星状星雲M27を紹介しよう。
(この写真もピントは甘い)
惑星状星雲は、恒星が進化の過程で老年期を迎えると、周囲のガスを放出して、球状のガス星雲を形づくる。
このM27は、ちょっといびつな形をしていて、惑星状星雲としては特異な形状ではないだろうか。
俗に「あれい状星雲」とも呼ばれている。体操などに使う鉄アレイのような形状で、丸い形であるが真ん中左右がくびれていることから鉄アレイに似ているとのことだ。
しかし、実際この写真のように、くびれた部分もガス星雲があって、それが球形より更に広がっているように見える。全体として緑色をしているが、これは惑星状星雲特有の酸素分子の輝線スペクトルによるものと専門的には言われている。アレイ状星雲の場合、更にアレイの頂点部分が赤みを帯びた全体として美しい星雲だ。
この色彩は写真のみ写るもの。


ペルセウス座流星群極大(8月12日)

2007年08月13日 | 星空
昼間は35℃にせまる気温。雲ひとつない青空。
夜も引き続き好天を期待して、出現数が極大となるペルセウス座流星群を見に、乗鞍高原スキー場駐車場へ行ってきた。

夜になって湿潤気流が入って雲が多い状態となってしまい残念!
それでも濃淡があってもくもくした天の川を眺めながら、20数個の流星を数えた。
時間を記録しておかなかったが、おそらく24時20分くらいだっただろう。北の空、こぐま座付近に雲越しだったが、明るい火球と10秒以上残る永続痕が発生した。

それ以後、雲が全天を覆い断念。山を降りた。
しかし、松本盆地はずっと晴れていたようだ。

ペルセウス群を捉えた写真は、このひとコマのみ。撮影時間の記録はしていなかったので参考にしかならないが・・・。


雲の多い乗鞍の星空。
残念なことに、近くの休暇村が露天風呂を開設して、屋外照明の明かりが漏れて、雲がハッキリ見える。(本当なら、乗鞍の夜空は雲があっても黒く写るハズ)



四季の星空観察会(8月11日)

2007年08月12日 | 星仲間
一連の四季の星空観察会。夏休みに入ったせいか多くの参加者があった。
所用のため、準備には立ち会えず、開会の19時頃到着。
既に多くの人が来ていた。
この時点で数えたら22人。そのあと3人、さらに3人。その後も数えられなかったが、何人か来ていたようだったので、30人~40人くらいか。

木星から始め、アンタレス(さそり座α)、ラスアルゲティ(ヘルクレス座α)、M27(あれい状星雲)、いるか座γ・・・と順に見ていった。
天候はなかなか雲が取れきれず・・・といったところで、十分観察できなかったかもしれないが、来られた皆さん喜んでくれていたのは、こちらも嬉しい。

到着時、開会時点の空。ドームごしに夕焼けが・・・


ドームの望遠鏡で木星観察開始。周囲はまだ明るいです。


暗くなってからじっくりと観察してもらいました。




ペルセウス座流星群

2007年08月10日 | 星空
昨夜のいこいの森では、ペルセウス座流星群に帰属する流れ星が多く見られた。
スリットの狭い範囲からでも30分間に5個は数えられた。
今年は月明かりがなくて、流星観察には好条件。
しかも、しばらくは好天が続きそう。

ここにきて暑い日が続きますが、夕涼みがてら流れ星を探してみてはいかがですか?

群流星は、星空の中の輻射点というある一角を中心にして放射状に四方八方に流れ星が見られます。ペルセウス座流星群は、ペルセウス座のある一角にこの輻射点があります。
写真では、カシオペヤ座が北東の空から昇ってきていますが(いこいの森公園の北東方向を撮影。流れ星は写っていない)、そのすぐ下がペルセウス座流星群の輻射点があります。やや細長の三角形をつくる星列が見えますが、その付近が輻射点です。
この流星群活動期、深夜から未明にかけて、この輻射点が空高く昇ってきます。流れ星の数もそれに比例して増えてきます。

国立天文台ではキャンペーンをしいています。
流れ星の見え方などこのサイトを参考にして、またキャンペーンにも参加してみてはいかがでしょうか。

いこいの森でのM13

2007年08月10日 | 星空
当夜もいこいの森へ行ってきたが、雲が多くて残念。木星しか見られなかった。
この写真は昨夜のもの。
Fuji FinePix S5 Proを使って、いこいの森にある31cmニュートン反射の直焦点での撮影。
ISO800、露出時間は約2分間。

試写段階だが、結構よく写ってくれた。
この写真は、オリジナルの周囲をトリミングして、星団自体を大きく見せている。

次回は散光星雲を撮ってみたい。

全国星空継続観察

2007年08月10日 | 星仲間
環境省と日本環境協会が呼びかけている全国星空継続観察に参加した。
今年夏期の観察期間は8月5日から18日まで。
いこいの森天体観測ドーム近くで観察を実施。
観察の内容は・・・
1天の川の観察(はくちょう座付近、たて座付近、いて座付近がそれぞれ肉眼で見えたか)
2こと座ベガがつくる三角形の中に双眼鏡でいくつ見えたか。
3星空の写真撮影(リバーサルフィルムによる)
のみっつ。

好天のせいもあって、それぞれの天の川は確認できたし、こと座の三角形の中では9等星(観察記録用紙には星がある箇所に白丸印があって、その明るさが記してある)まで見えていた。
写真は環境省へ送って夜空の明るさを測定してもらう・・・。

これら申し込んだ全国の方々が今一斉に行なわれているのだ。

写真は敷地内にある地球の宝石箱とさそり座~いて座付近の様子。
観察と平行して撮影してみた。(こちらはデジカメ。ピントがいまひとつなのはご容赦のほど)

ここ郊外地でも、天の川は見えているとはいえ、夜空が明るくなっている様子がよく分かる。観察の結果を待たずとも、観察する過程においてそれを実感する。
これも自然の喪失・・・。
こうした観察を踏まえ、多くの方が星空が失われている現状を感じとっていただきたいものだ。

朝野北水の天文図

2007年08月05日 | 旅行・文化
以前紹介した、朝野北水による天文図を目あてに、松本市時計博物館へ行ってきた。

特別展として、澤田平コレクション展として展示されているはず・・・
だったが、この天文図は展示していなかった。
係(らしい方)に聞いてみたところ、「澤田平氏の所にはあるが、展示はこれだけ」とのこと。
展示物はこのとおり。
これでは全くの期待はずれ

そのかわり、ここ松本市時計博物館の常設展示は、とても興味深い。
あまり時間がなかったので、今度来る時はこちらをしっかりと見ておこう!