RED a knot

V系、スポーツ観戦、マンガ大好き社会人のブログです。特にDIR EN GREY、浦和レッズが好きです。

Sadie/COLD BLOOD

2011-04-12 02:30:01 | 音源紹介
 今回は先週リリースされたSadieのフルアルバムを紹介していきます。Sadieにとっては2枚目のフルアルバムとなりましてシングル曲であるドレス、クライモア、棘 -toge-、Juggernautの4曲を含む全13曲が収録されてます。

 まずは良かった点から書いていきます。良かった点はバラード曲の良さとシングル曲の完成度の高さですかね。Sadieはlynch.やギルガメッシュと比べるとバラード曲というかが弱いと何度も書いてきましたが今作ではそのバラード曲に力を入れたのかかなり完成度の高い曲になってます。特に慟哭と霞に消える華はかなり好きです。今までのSadieのバラード曲はハードさを重視しすぎてメロディーが弱い曲ばかりだったんですけど俺が気に入った2曲はメロディーを重視した仕上がりになってるのが良いですね。

 シングル曲は特にドレスが良いですね。この曲はしばらく聴いてなかったんですけど久々に聴くとメロディーを重視しつつSadieらしいハードさも入ったバランスの取れた曲だなと思いました。
 
 残念だった点はハード系の曲がDIR EN GREYっぽい曲ばかりな点と完成度の高いキラーチューンが無かった事ですね。最近のSadieの曲はDIRらしさが抜けつつありましたが今作に収録されてるハードな曲はDIRの「THE MARROW OF A BONE」や「UROBOROS」に入ってそうな曲ばかりでした。DIR好きな身としては悪くないですけど新鮮味に欠けるし本家と比べるとやはり迫力に欠けるかなというのが正直な感想です。

 キラーチューンという点では迷彩、a holy terros、陽炎に次ぐ代表曲になりそうな曲は入ってませんでした。シングル曲も良かったんですけど個人的には前作MASTER OF ROMANCEに収録されてたシングル曲(Ice Romancer、Crimson Tear、陽炎、Grieving the dead soul)と比べると見劣ってしまうしアルバム曲では霞に消える華が1番良かったけど疾走感というかハードさに欠けてしまってキラーチューンと呼ぶには物足りないかなという感じです。

 トータル的に見ると良くも悪くもSadieらしいアルバムになってますね。ハードな曲とメロディアスな曲が半々位で収録されてますのでバランスは良いと思いますが曲のマンネリ化は否めないと思います。特に上でも書きましたがハードな曲はDIRの2番煎じという印象を消す事は出来ませんでした。個人的には完成度の高さは今作の方が上だと思いますがシングルの出来がずば抜けて良かった前作と比べると印象度という点では劣ってしまうかなと思います。最後に今作のお気に入り曲を簡単にですが紹介していきます。

 慟哭・・・重たくも切ないロックバラード。これまでのSadieには無かったシャウトのないメロディーの重点を置いた綺麗な曲に仕上がってますね。

 Juggernaut・・・シングル曲。アニソンっぽくキャッチーでメロディアスな曲ですね。サビのメロディーがLaputaの「揺れながら・・・」に似てる気がします。
Sadie - Juggernaut 【PV】 ‐


 砂漠のシンドローム・・・心眼系統のハードな曲。勢いもありサビではコーラス陣の掛け合いもありますのでライブで盛り上がる曲だと思います。

 棘 -toge-・・・シングル曲。ハードさには欠けますがシリアスで切ないメロディーは売りの曲です。適度に疾走感があるのも良いですね。
Sadie-棘


 ドレス・・・シングル曲。シングル曲の中ではハードな部分とメロディアスな部分を1番バランス良く兼ね備えた曲ですね。サビが2段上がりで盛り上がってくのがツボです。
Sadie -ドレス PV


 霞に消える華・・・サイレントイヴに近い切なくメロディアスな曲です。今作で1番聴き易い曲ですね。もう少し勢いがあればキラーチューンと呼べる曲になったかもしれませんがそれを差し引いてもメロディー的には今作で1番好きな曲です。

 クライモア・・・シングル曲。シングル曲の中では唯一シャウトを多用したハードよりな曲ですね。サビになるとキャッチーなメロディーを聴かせてくれる辺り最近のV系王道の曲だなと思います。
Sadie - クライモア 【PV】 ‐