まぁ負け以上にショックが残る引き分けでした・・・ロスタイムほぼラストワンプレーで決められてしまうとはね。まぁ悔しいけど観戦記書いていきます。
チケット完売と言う事で55000人近く入ってるのかと思ったら観客は約51000人。2~3年前は完売してたら57000~60000人近く入っていた事を思うと少し寂しい数字ですね。まぁアウェーサポとのトラブル等で隔離席が増えてしまったのでしょうがないのかもしれませんが。
アントラーズとの大一番という事もあってキックオフ前には久々に「PRIDE OF URAWA」のコレオグラフィーが展開されました。迫力あってカッコ良かったです。
前半から予想通りアントラーズがボールを持つシーンが多かったんですけどレッズの守備も堅く殆どチャンスを作らせませんでした。柏木が青木にボールを奪われてマルキーニョスのドリブルからミドルという場面があったんですけどシュートは大きく枠を外れたので助かりました。一方のレッズは前半はポンテのFKからエジミウソンのヘッドがポストに当たった場面以外は殆どチャンスらしいチャンスは作れずアントラーズに主導権を握られたまま前半を終了しました。
後半開始直後に原口が素晴らしい突破をみせPA内で相手に倒されたのですが主審にPKを取ってもらえずその後はまたもアントラーズペースになってしまい14分にサヌがPA内で相手を倒してしまいPKを献上。あれがPKなら原口の突破もPKだと思うんですけどね。ただこのPKを山岸が見事に止めてくれました!マルキーニョスのキックを完璧に読んでましたね。止めた瞬間のスタジアムの盛り上がりは半端なかったです。直後に小笠原の難しいシュートも山岸が防いでくれて流れは変わると思いました。
後半34分には宇賀神が強烈なミドルを放って決まったと思ったんですけど惜しくもバー直撃。そして35分にエジミウソンのパスを受けたポンテが決めてレッズが先制!決して簡単なコースでは無かったと思いますがポンテの正確なキックの精度があってこそ生まれた見事なゴールでした。
その後はアントラーズの猛攻が始まったのですが故障した山田と交代して出場した坪井や日本代表に初選出された細貝等が体を張って守ってゴールを割らせませんでした。レッズにもカウンターから3対3と数的優位な状況を作ったんですけどエジミウソンのパスミスもあって決定的なチャンスは作れませんでした。今思えばここで2点目を奪えなかったのが痛かったですね。
ロスタイムに入りエジミウソンやポンテ等の攻撃の選手達も自軍に戻って守備に奮闘しこの流れなら今日は勝てると思いました。ただロスタイムほぼラストワンプレー・・・ロングスローのこぼれ球を本山に決められて最後の最後で追いつかれてしまいました。決められた直後一気にピッチに倒れこむレッズイレブン。歓喜に沸く一部アントラーズサポを除く沈黙に包まれた埼玉スタジアム。ほぼ手中にしていた勝ち点3が土壇場で消えてしまったんですからショックは大きかったです。
改めてアントラーズというクラブの土壇場での底力、本山という選手の勝負強さを見せつけられました。逆に大事な試合で1点リードを守りきれないレッズの勝負弱さも露呈してしまいましたね。この勝負弱さが現在優勝争いに絡めないリーグ戦10位という結果に結びついてるんだと思います。せっかくアントラーズ相手に山岸のPKストップや大黒柱ポンテのファインゴールと勝利に結び付けられる要素があったのにそれを逃してしまったのはもったいないです。
ただ今冷静に試合を振り返ってみると終始アントラーズがペースを握っていた事を考えれば引き分けという結果が妥当だったのかもしれません。むしろアントラーズはペースを握りながら勝ち切れなかったという印象の方が強かった気がします。試合終了直後の選手達の表情見てるとレッズイレブンが落胆してるのは当然ですがアントラーズイレブンも決してロスタイムに追いついて喜んでる様な感じでは無かったと思います。まぁアントラーズは優勝争いしてるし、首位グランパスも勝利してる事を考えると引き分けは痛かったでしょう。
レッズの選手で印象に残ったのは細貝、山岸、ポンテ、坪井辺りですかね。細貝は今日はキャプテンマークを付けていた事もあってか攻守によく動いてました。守備はもちろん攻撃でも何度か攻め上がってそのままシュートという場面もありました。阿部の離脱は痛いですけど細貝が今日の様なプレーを終始見せてくれれば阿部離脱の穴は埋まると思います。代表でも頑張ってほしいです。山岸はもうあのPKストップが全てです。4月のフロンターレ戦に続く見事なファインセーブでした。最後の本山のシュートは止められなくてもしょうがないと思います。ポンテは久々にキックの精度が冴えてましたね。先制点はもちろん久々に彼のプレースキックからチャンスも生まれましたし。厳しいマークにあってボールロストする場面もありましたがアルディージャ戦に比べればその回数も少なかった気がしますしそのマークを抜けてチャンスを作る場面もありました。昨日は柏木がキーマンと書きましたがやはりレッズの攻撃のリズムを作るのはポンテなんだなと改めて認識させられました。坪井は途中出場だったんですけど俺が覚えてる限り3回はアントラーズの決定的場面を体張って防いだと思います。個人的にはスタメンで出てほしい選手です。
アントラーズで印象に残った選手は小笠原、本山のシドニー五輪世代コンビです。小笠原のキープ力、フィジカルの強さは凄いの一言です。今日の試合では殆どボール奪われなかったんじゃないですかね。本山は言わずもがなでしょう。怪我が多くてコンスタントに出場してないみたいですがスーパーサブの代名詞とも呼ばれ出ると確実に結果を出せる勝負強さは健在でした。
試合はロスタイムに追いつかれる残念な結果となってしまいましたが内容に関しては決して悲観するものでは無かったと思います。ペースは握られても体張ってほぼ90分0点に抑えてたしチャンスも作ってましたからね。またレッズの試合を観に行きたいと思える試合でした。何より惨敗ならともかくこの試合を最後に見に行かなくなるとかなり悔いが残りますよ。とりあえず来月は12日のFC東京戦と18日のエスパルス戦観に行けそうなので最低でもどちらか1試合は見に行くつもりです。
ではこんな感じで観戦記終了です。選手、サポーターの皆様お疲れ様でした。