思ったよりも仕事が早く終わったので、
いっそのこと早く上海に戻りたいのに、
会社で買ったチケットは変更できない格安チケットだったので、4時間近くつぶすことに。
久しぶりの広州だし喜んで遊ぶところなんだけど、
仕事道具が重くてその気になれず、空港のラウンジで座って待つことにした。
どこかに荷物を預けようかとも思ったのだけど、
なんとなくそんな気にもなれなくて、
たぶん疲れてるんだろうと思って中国語の本を買い、読みながら待つことにした。
買ったのは、翻訳本。
なぜか日本人作家の本が2種類だけあって、ひとつは『1Q84』。だけど1巻がなかった。
そこで、道尾秀介さんの『龍神之雨』を買った。
中国の小説を買えばいいようなものだけど、
これまたどうやら疲れているようで、中国人の心の叫びを受け止める余裕がなく、
日本の本にしてみた。
中国語であっても、舞台が日本だと言うだけで、こんなに読みやすい。
言葉は、その先に見えるものを共有したり、あるひとつの世界観を表すためにあるもの。
そして、日本を訪れたことがない中国人も、小説の世界観をある意味で共有する。
言葉によって、世界を新たに構築する。
たまには中国語の小説を読んでみるのもいい。
ペースは日本語ほどはあがらないけれど、
でも、ある一文の意味をとらえるために、何度も読むなんて言うこと、
もう久しくしていなかった。
むかしは、小学生や中学生のころは、
背伸びして手に取った本の、いたるところの意味がわからなかった。
母に「ここがわからない」と本を見せに行くと、
「何度もその場所を読み直しなさい。何度も何度も読んでいるうちに、わかるものだから」
そう言われた。
これは、今まであまり気が付かなかったけれど、とても深い言葉だったんだ。
言葉によって世界を構築するのは、あくまでも私の頭の中。
それを誰かに頼るようでは、本を読む意味が薄れてしまう。
外国語を学ぶのは、学校でいい成績をとったり、生活するためでもなく、
母国語だけでは見逃しがちな、ある種の価値観に出会う扉を手に入れるためだ。
とはいえ、やはり帰り道だけでは読み終わらなかったのが、
自分では少し残念。
いっそのこと早く上海に戻りたいのに、
会社で買ったチケットは変更できない格安チケットだったので、4時間近くつぶすことに。
久しぶりの広州だし喜んで遊ぶところなんだけど、
仕事道具が重くてその気になれず、空港のラウンジで座って待つことにした。
どこかに荷物を預けようかとも思ったのだけど、
なんとなくそんな気にもなれなくて、
たぶん疲れてるんだろうと思って中国語の本を買い、読みながら待つことにした。
買ったのは、翻訳本。
なぜか日本人作家の本が2種類だけあって、ひとつは『1Q84』。だけど1巻がなかった。
そこで、道尾秀介さんの『龍神之雨』を買った。
中国の小説を買えばいいようなものだけど、
これまたどうやら疲れているようで、中国人の心の叫びを受け止める余裕がなく、
日本の本にしてみた。
中国語であっても、舞台が日本だと言うだけで、こんなに読みやすい。
言葉は、その先に見えるものを共有したり、あるひとつの世界観を表すためにあるもの。
そして、日本を訪れたことがない中国人も、小説の世界観をある意味で共有する。
言葉によって、世界を新たに構築する。
たまには中国語の小説を読んでみるのもいい。
ペースは日本語ほどはあがらないけれど、
でも、ある一文の意味をとらえるために、何度も読むなんて言うこと、
もう久しくしていなかった。
むかしは、小学生や中学生のころは、
背伸びして手に取った本の、いたるところの意味がわからなかった。
母に「ここがわからない」と本を見せに行くと、
「何度もその場所を読み直しなさい。何度も何度も読んでいるうちに、わかるものだから」
そう言われた。
これは、今まであまり気が付かなかったけれど、とても深い言葉だったんだ。
言葉によって世界を構築するのは、あくまでも私の頭の中。
それを誰かに頼るようでは、本を読む意味が薄れてしまう。
外国語を学ぶのは、学校でいい成績をとったり、生活するためでもなく、
母国語だけでは見逃しがちな、ある種の価値観に出会う扉を手に入れるためだ。
とはいえ、やはり帰り道だけでは読み終わらなかったのが、
自分では少し残念。